センダン

Melia azedarach

源氏物語の草木,万葉集でよまれた草木

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  • 花名
    センダン
  • 学名
    Melia azedarach
  • 別名オウチ, 栴檀, 棟, Beadtree, Sendan, Cape Lilac, Chinaberry, アフチ
  • 原産地日本、中国、西アジア
  • 開花場所庭, 公園
  • 開花期5月, 6月
  • 花言葉温かい心

センダンとは

センダン(栴檀、学名:Melia azedarach)は、日本、中国、西アジア原産で、センダン科センダン属の落葉高木です。初夏に花房(複集散花序)に薄紫色の小花を多数付けます。葉は緑色の複葉で、秋に落葉します。花後に果実が数珠成りに成り、緑色から黄褐色に熟します。落葉後も暫く果実は落ちずに残ります。残念ながら、果実には悪臭があります。香の良いのはビャクダン(白檀、学名 Santalum album)の方です。樹木は公園樹や庭木等の植栽に、材は家具や楽器、木魚等に、果実・樹皮・根皮は駆虫剤に用いられます。
「栴檀は双葉より芳し」という故事があります。栴檀は若芽の時から芳香があるものだ、転じて能力のある者は幼少の頃から抜きん出ているという意味合いで使われます。しかし、それはインドの白檀を中国名で栴檀と言っているもので、本種ではありません。また、インドの白檀も双葉の頃は匂いがしないのでその故事にも誤りがあります。


万葉集とセンダン(あふち)


センダンの万葉名は「あうち」。万葉集でも詠われています。


万葉集 第17巻 3910番歌


題詞:詠霍公鳥歌、作者: 大伴書持(おおとものふみもち)、登場する植物:センダン(あふち)
天平13年4月2日四月二日大伴宿祢書持従奈良宅贈兄家持
天平13年(741)4月2日、大伴書持が奈良在住の兄 大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌


原文


珠尓奴久 安布知乎宅尓 宇恵多良婆 夜麻霍公鳥 可礼受許武可聞


よみ


珠(玉)尓(に)奴(ぬ)久(く) 安布知(あふち)乎(を)宅(いへ=家)尓(に) 宇(う)恵(え)多(た)良(ら)婆(ば) 夜(や)麻(ま)霍公鳥(ほととぎす) 可(か)礼(れ)受(ず)許(こ)武(む)可(か)聞(も)

玉(たま)に貫(ぬ)く 楝(あふち=センダン)を家に 植えたらば 山霍公鳥(やまほととぎす) 離(か)れず来(こ)むかも


意味


実に穴を開ける(飾り玉にする) 楝(あふち=センダン)を家に植えたら 山霍公鳥(やまほととぎす)は 離れず来るだろうか。

一般名:センダン(栴檀)、学名:Melia azedarach、別名:Sendan、Beadtree、Cape Lilac、Chinaberry、オウチ(棟)、センダマ(千珠)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ムクロジ目センダン科センダン属、原産地:日本、中国、西アジア、生活型:落葉高木、樹高:5〜30 m、樹皮色:暗紫褐色、葉形:奇数羽状複葉、葉序:互生、小葉の形:卵形、小葉身:3〜6 cm、葉身長:90 cm、葉縁:鋸歯有り、花序:複集散花序、開花期:5月〜6月、花色:薄紫、花弁数:5、小花径:2 cm、雄蕊:紫色で筒状に合着、果実型:核果、結実期:10月、果実長:2 cm、果実色:緑→黄褐→薄黄、果実径:長楕円形、種子:薄灰黄色で10本の稜がある。


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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    複集散花序
  • 花冠
    5弁形
  • 葉形
    奇数羽状複葉
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型落葉高木
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色薄黄
  • 高さ500.0 ~ 3000.0 cm
  • 花径2.0 ~ 2.0 cm

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