木場公園の花4 コデマリ(小手毬) ポスト コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)とは、中国原産で、バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木です。別名で、テマリバナ(手毬花)、スズカケ(鈴懸け)と呼ばれます。 樹高は100~200cmで立ち姿は株立ち状の自然体です。葉は長さ3cmの先が尖った船形で葉縁に鋸歯があります。 4~5月に、しなやかな枝全体に一重または八重の直径1cm程の白い五弁花を多数まとめて半球状に固まって咲かせます。 秋に良く伸びた枝に花芽が付き、越冬して翌年に開花します。花名は花姿が小さな手鞠に似ていることから付けられました。庭植えや大型コンテナ、切花などに使われます。 コデマリ(小手毬)は、同属のユキヤナギ(雪柳)や、シジミバナ(蜆花)と似ているので、以下に比較して示します。 小手毬、雪柳、蜆花の違い コデマリ(小手毬)、ユキヤナギ(雪柳)、シジミバナ(蜆花)は、皆シモツケ属で、春に白い似たような花を咲かせます。以下に比較のためにのせます。 ●コデマリ(小手毬) コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis) ●ユキヤナギ(雪柳) ユキヤナギ(雪柳、学名:Spiraea thunbergii) ●シジミバナ(蜆花) シジミバナ(蜆花、学名:Spiraea prunifolia)、花が咲いてなくて御免なさい ■小手毬、雪柳、蜆花の花の咲き方の違い コデマリは白花を半球形状に固めて咲かせます。 ユキヤナギは白花を柳が流れるように長手方向に咲かせます。 シジミバナは蜆貝形をした白花をぽつぽつ咲かせます。 ■関連ページ コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)、 木場公園の花3 コデマリ(小手毬)かぎけん花図鑑 花日記2024年4月18日(木)、 特集 白い花(4月編一覧の1) 特集 白い花(4月編一覧の2)、 Other Articlesポリスタキア・ネオベンサミアのブログサッカー少年みたい! 冬になるとツバキ(椿, https://www.flower-db.com/ja/special/23/2)が本番を迎える一方、室内で咲くラン(https://www.flower-db.com/ja/special/18/2)も存在感を誇り始めます。 本日の花は、「ポリスタキア・ネオベンサミア(Polystachya neobenthamia)」。タンザニア原菊花展の菊③伊勢菊 かぎけん花図鑑菊花展の菊③伊勢菊 かぎけん花図鑑花日記2022年11月11日 イセギク(伊勢菊) 新宿御苑で開催されている菊花展で展示されていた菊花からのご紹介です。 伊勢菊は丁子菊や嵯峨菊と同じ花壇で紹介されることが多い菊です。イセギクの特徴は花びらが下に垂れ下がるのが特徴です。 この続きは、かぎけん花図鑑をご覧ください。 特集河津桜のブログ早い時期に咲く桜なので、もっと前のブログで書くべきでした。 カワヅザクラ(河津桜、学名:Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura)は、河津町(伊豆)で見つかった桜で花名はそれに由来します。 ソメイヨシノ(染井吉野)より先に、花を咲かせます。 見頃の、2月~3月上旬には、伊豆半島東岸にある河津町に、東京方面からは東名高速道路、小田原厚木道路、国道135号桜2-ぱっと咲いてぱっと散る!? 万葉集草木53.ヤマザクラ万葉時代に、桜と言えば「山桜」だったようです。ソメイヨシノ(染井吉野、学名:Cerasus ×yedoensis cv. yedoensis)は明治時代になってから交雑種として生まれた品種です。 赤い若葉と白花が同居 ヤマザクラ(山桜、学名:Prunus jamasakura)は、日本原産でバラ科サクラ属の落葉高木「桜」の11種ある原種の一つです。赤みがかった葉が出てから、花が咲きます。他の桜の源010.源氏物語の草木 第10話 花(桜) 源氏物語の草木 源氏物語の草木 これまでのあらすじ 第10話 源氏、藤壺を思慕 (源氏物語 1.13 源氏、藤壺を思慕) 帝は藤壺女御の入内で気持ちが慰められるようになった。一方、源氏の君は帝の傍を離れないので帝と共に藤壺の元に通った。 源氏、藤壺を思慕(源氏物語) 主上も限りなき御思ひどちにて、「な疎みたまひそ。 あやしくよそへきこえつべき心地なむする。なめしと思さで、らうたくしたまへ。つ源004.源氏物語の草木第4話 八重葎 源氏物語の草木 あらすじ 中国の唐時代に玄宗皇帝が楊貴妃を寵愛し過ぎたあまり政治が疎かになり国が乱れ安禄山の乱が起こりました。玄宗皇帝と敗走中に楊貴妃は護衛兵の反感を買い亡き者にされました。そのため、楊貴妃は「傾国の美女」と称されました。 一方、源氏物語では、帝に溺愛された桐壺更衣は、正に楊貴妃と同じ状況にありましたが、手荒な目にはあわずに済みました。 (1.2 御子誕生、1.3 若宮の御