10月の茶色い花 Tweet 10月の茶色い花 ルドベキア(Rudbeckia)やキロシスタ(学名:Chiloschista)などが咲き終わり、カンアオイ(寒葵、学名:Asarum spp.)が咲き始めました。 パフィオペディルム・インシグネパフィオペディルム・インシグネ(学名:Paphiopedilum insigne)は、東南アジア~中国南部原産で、ラン科パフィオペディルム属の半着生蘭で、非耐寒性常緑多年草です。園芸品種も多数育種されています。通常、本蘭は、花茎の先端に1輪の花を咲かせます。緑色の葉は、幅広く、丸味を帯びており花茎より長さは短いです。本ランは、他のランと比べると、萼片が1枚足りません。下の萼片は袋状をした唇弁で捕虫トウモロコシトウモロコシ(玉蜀黍 、学名:Zea mays)は、南米アンデス山麓、中米メキシコ原産で、イネ科トウモロコシ属の一年草です。 本種は、コムギ(小麦)や、コメ(米)と共に世界三大穀物とされます。茎先にススキ(薄)の穂のような雄花を咲かせます。その下の葉腋に雌花をつけ、馬の尻尾のような雌蕊を束生します。風で運ばれた雄蕊の花粉を雌花が受粉する風媒花で、受精した雌花から食用等とされる果実が成ります。原種はパフィオペディルム・サクハクリパフィオペディルム 'サクハクリ'(学名:Paphiopedilum 'sukhakulii')はタイ原産で、ラン科パフィオペディルム属の常緑多年草です。背萼片(上の萼片)はタマネギ形状をしており薄緑色地に濃緑色の縦縞が入ります。側花弁は左右対称で横に広がり薄緑色地に赤褐色の斑が多数散在します。下の萼片(唇弁)は赤茶色をした袋状です。 花名の由来 属名の「Paphiopedillum」はラテン語リョウザンカンアオイリョウザンカンアオイ(学名:Asarum nipponicum 'Ryozan Kan-aoi')は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草「カンアオイ(学名:Asarum nipponicum)」の異品種で、日本と東アジア原産です。 カンアオイは、樹下の暗い場所で成長し、驚くほど成長が遅いです。東アジアには約100種が存在し、その半数は日本にあります。単頂花序に、筒形で茶色い花を咲かせます。 ハトムギハトムギ(鳩麦、学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)は、インド~ミャンマー原産でイネ科ジュズダマ属の一年草「ジュズダマ」(数珠玉、学名:Coix lacryma-jobi)の栽培品種です。穂の基部に雌花、先端に雄花があります。数珠玉と似ていますが、違う点は以下の通りです。花序は、数珠玉は上を向きますが、鳩麦は垂れ下がります。日本ではヨクイニンという生薬として利用されヒマワリ クラレットヒマワリ クラレット(向日葵 'Claret'、学名:Helianthus annuus cv. Claret)は、キク科ヒマワリ属 の一年草です。園芸品種でチョコレート色をした花粉の出ないヒマワリです。背が高く、庭植えや切り花にされます。 一般名:ヒマワリ クラレット(向日葵 'Claret')、学名:Helianthus annuus cv. Claret、草丈:180 cm、一年草シンビジウムシンビジウム(学名:Cymbidium sp.)は、ネパール、インド、タイなどの東南アジア、日本、中国などの東アジア、オーストラリアなどが原産で、ラン科シンビジウム属の常緑多年草です。ワラン(和蘭)は、従来のシンビジウムと、東洋ランを交配した新タイプのシンビジウムです。バルブ(偽球茎)から長楕円形の葉を左右に扇状に広げ、中央から花茎を伸ばし7~30個の幅広の美しい花を咲かせます。花色は白・黄・桃・アンスリウムアンスリウム(Anthurium、学名:Anthurium andreanum) は、コロンビア、エクアドル原産で、サトイモ科アンスリウム属の非耐寒性多年草です。花(実際には、仏炎苞)はハート形をした造花のように見えますが生花です。花色(実際には、仏炎苞色)は赤や桃、白、緑、茶色等が豊富です。本当の花は肉垂花序に付いています。苞はカラー(Calla)や、スパティフィラム(Spathiphyllumタイガーオーキッドタイガーオーキッド(Tiger Orchid、学名:Grammatophyllum speciosum)は、マレー半島,ビルマ,フィリピン,インドネシア,ソロモン諸島などの熱帯アジア 原産で、ラン科グラマトフィラム属の常緑多年草です。熱帯雨林で、大木の幹や岩に付着します。世界最大のオーキッドと言われる巨大ランです。この世界一とは、花径ではなく、株高が最大であることに拠ります。茎長は3〜7 m(自生 アマリリスアマリリス(Amaryllis、学名:Hippeastrum hybridum)は、中南米原産で、ヒガンバナ科ヒッペアストラム属の半耐寒性球根植物(多年草)です。緑色の太い花茎先端に豪華な漏斗状の大輪の花を数輪横向きに咲かせます。花茎の両側から剣状で幅広の緑色の葉が出ます。多数の園芸品種が栽培されており、ヒッペアストルム属の園芸改良品種のヒブリダムは1株から1本の花茎を出しますが、グラシリ系の品種シュロガヤツリシュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊、学名:Cyperus alternifolius)は、マダガスカル原産で、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の中型の耐寒性常緑多年草です。観葉植物として周年葉が観賞されます。帰化植物で、西日本の水辺に自生します。葉は退化して無く、葉のように見える細長い剣状の苞があります。細長い花茎の先端に苞を放射状に広げます。夏~秋に、花序を伸ばし小穂を付けます。小穂は最初、黄緑色をしていまヒマラヤスギヒマラヤスギ(Himaraya杉、学名:Cedrus deodara)は、ヒマラヤ原産で、マツ科ヒマヤラスギ属の常緑高木針葉樹です。別名でヒマラヤシダーとも呼ばれます。現地では、樹高が50 mに達しますが、日本では20〜30 mです。幹は直立し、水平の枝が下方程大きく下向きに伸びるので、樹形は円錐形でも尖頭形をしています。樹皮は灰色で、細かいひびがあり、鱗片状に剥がれます。開花は10月〜11月で、チョコレートコスモスチョコレートコスモス(学名:Cosmos atrosanguines)は、メキシコ原産でキク科コスモス属の半耐寒性多年草です。根元からよく分枝し茎先にチョコレート色のコスモスの花を咲かせます。花にはそこはかとないチョコレート香があります。比較的耐暑性があり春から秋まで咲くので開花期が長いです。 'チョカモカ'は四季咲き性の園芸品種です。花言葉は「恋の思い出」です。 一般名:チョコレートコスモス、ススキススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)は、日本、中国などの東アジア原産でイネ科ススキ属の耐寒性多年草です。別名でオバナ(尾花)や、カヤ(萱、茅)とも呼ばれます。日本全国の山野に自生し、秋を代表する風物詩となっています。草丈は100〜200 cmです。葉は緑色で、線形、葉縁に歯牙があります。9月~11月に、25〜30cmの花序を伸ばし薄茶色の小穂を付けます。残念ながら、ススキの花チチコグサチチコグサ(父子草、学名:Gnaphalium japonicum)は、日本、朝鮮半島、中国原産で、キク科ハハコグサ属の小さな多年生の野草です。山野の草地に自生します。春~秋に、花茎先端から灰褐色の管状花のみから成る頭花を多数束生して咲かせます。頭花の基部には放射状に3~4枚の苞葉が取り巻きます。 同属の花に、頭花が黄色いハハコグサ(母子草)があります。似た名前で異属に、オオバコチチコグサ(大葉子ラフレシア・アルノルディーラフレシア・アルノルディー(学名:Rafflesia arnoldii)は、スマトラ原産でラフレシア科ラフレシア属の全寄生植物です。 ラフレシア属には11数種ありスマトラ島からボルネオ島、フィリピン諸島、マレー半島に分布します。ブドウ科の植物ブドウカズラ属(Tetrastigma)を宿主とし養分を貰っています。世界一大きな花は、ギネスブックでは「ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻、学名:Amorモンキーオーキッドモンキーオーキッド(monkey orchid、学名:Dracula gigas)は、エクアドル~コロンビア原産で、ラン科ドラクラ属の常緑多年草の着生蘭です。標高1700~2600 mのヴァレ・デ・カウカ原生雲林(Valle de Cauca in virgin cloud forests)の樹木に着生します。小柄な蘭で、偽球茎(バルブ)はなく、匙状の根生葉が出ます。花は外三弁の萼片だけが発達してカンアオイカンアオイ(寒葵、学名:Asarum spp.)は日本、東アジア原産で、ウマノスズクサ科カンアオイ属カンアオイ種の多年草です。寒葵は東アジアには100種程、日本にその半数があると言われます。花名は冬でも枯れないことや、葉が葵に似ていることに拠ります。 樹木下の暗い場所に自生し成長は驚くほど遅いです。株高が低く、地面に張り付いて開花します。 日本で寒葵と言えば、カントウカンアオイ(関東寒葵、Asa 他の特集特集 赤い実赤い実写真一覧 特集 赤い果実 かぎけんWEB図鑑「木の実・草の実図鑑」から色別の果実一覧シリーズをお届けしています。 今回は、果実の果皮や果肉、種子のいずれかがが桃色のものを集めました。詳細をご覧になるには、各画像をクリックしてください。 現在、以下があります。 ■関連ページ 赤い実写真一覧 Rred fruit Fruit Photo or Clipart List 10月の緑色の花10月の緑色の花ー以下にに示します。 ヒモケイトウ(紐鶏頭、学名:Amaranthus caudatus)、 アワ(粟、学名:Setaria italica)、 アキノエノコログサ(秋の犬ころ草、秋の狗尾草、学名:Setaria viridis)、 プテロスティリス ナナ(学名:Pterostylis nana)、 ボタンウキクサ(牡丹浮草、学名:Pistia stratiotes L.オーストラリアの花オーストラリアの花特集 白い花(4月編一覧の2)4月に咲く白い花その2です。花の説明を始める前に色についてまとめておきましょう。 ①絵具と光では混ぜた場合にできる色が異なる 絵具の3原色の赤、青、黄色を混ぜると、黒くなることによりますが、光の3原色の赤、緑、青を混ぜると白くなります。 ②太陽光は分解される 小学校のプリズムを使った実験では、太陽の光が7色ほどに分解されて見えることを学びました。 私たちは、雨の降った後の青空に7色の明希さんからの誕生ブーケ明希さんからの誕生ブーケ万葉集でよまれた草木 万葉集は 今から1300年前に詠まれた和歌集ですが、現和暦「令和」の典拠となった大伴旅人の梅花32種の序文などのため、がぜん新たな注目を集めています。古からの日本人の文化の成熟度や教養の高さを世界に知らしめるよき資料です。この「万葉集でよまれた草木」は、万葉集に出てくる草木・花の種類一覧や、詠まれた歌数による花の人気ランキング、花の歌、春夏秋冬の花を毎日一首ずつご紹介しています。花