アマドコロ

Polygonatum odoratum

万葉集

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  • 花名
    アマドコロ
  • 学名
    Polygonatum odoratum
  • 別名甘野老, イズイ, にこぐさ, Solomon's Seal, ソロモンズシール, 萎蕤, 似兒草
  • 原産地日本、朝鮮、中国
  • 開花場所庭, 低山, 観葉植物
  • 開花期4月, 5月
  • 花言葉「心の痛みがわかる人」

アマドコロとは

アマドコロ(甘野老、学名:Polygonatum odoratum )は日本、朝鮮、中国原産でキジカクシ科アマドコロ属の落葉性多年層の山野草です。日本では、北海道〜九州の山地の草原に分布します。
草丈は30〜80 cmです。葉は長楕円形で互生して付き観賞用として4月~10月まで長期間楽しめます。
茎は多角形で稜があり弓なりにやや湾曲します。4月~5月に茎の上下一列に、各葉の付け根から1 ~ 2個の細い花柄を伸ばし、鐘形の白~薄緑色の小花を吊り下げます。花弁の先端は緑色で6浅裂します。雄蕊数は6個、雌蕊数は1個です。
食用とする部分は春先(3月~4月)に出る若芽と、秋に(10月~11月)に収穫する地中に伸びた根茎(芋)です。根茎は太く芋に粘りがあり甘く、形が別科(ヤマノイモ科)ですがトコロ(ヤマノイモ、ジネンジョ(自然生、自然薯)、学名:Dioscorea japonica))に似ていることによります。又名で、イズイ(萎蕤)とも呼ばれます。中国では、玉竹(ぎょくちく)と呼ばれます。欧州ではSolomon's Seal(ソロモンズシール)と呼ばれ根茎が茶に使われます。
残念ながら、秋に実る黒い実は有毒です。


同属の植物


同じアマドコロ属の多年草の山野草に一回り小さい「ヒメイズイ(姫萎ずい、学名:Polygonatum humile)」や、ナルコユリ(鳴子百合、学名:Polygonatum falcatum)オオナルコユリ(大鳴子百合、学名:Polygonatum macranthum)があります。


似た植物


似た植物に、同科別属(マイヅルソウ属)のユキザサ(雪笹、学名:Maianthemum japonicum)や、別科(イヌサフラン科)で有毒植物のホウチャクソウ(宝鐸草、学名:Disporum sessile)があります。


万葉集とアマドコロ


万葉集では似兒草(にこぐさ)と呼ばれます。


万葉集 第11巻 2762番歌


作者:作者不詳
題詞:寄物陳思
登場する草木:似兒草(にこぐさ)=アマドコロ(甘野老)


原文


蘆垣之 中之似兒草 尓故余漢 我共咲為而 人尓所知名


読み


蘆(あし)垣(かき)之(の) 中之(の)似兒草(にこぐさ) 尓故余漢(にこやかに) 我共(と)咲(笑ま)為而(して) 人尓(に)所知(らう)名(な)

葦垣(あしかき)の 中のにこぐさ にこやかに 我れと笑まして 人に知らゆな



葦垣の 中の似兒草(にこぐさ)のように にこやかに 私にだけ微笑んで 周囲の人に知られないようにしてね。


一般名:アマドコロ(甘野老)、学名:Polygonatum odoratum、分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱キジカクシ目キジカクシ科アマドコロ属、別名:Solomon's Seal(ソロモンズシール)、原産地:日本、朝鮮、中国、生息分布:北海道〜九州、生活環境:山地の草原、生活型:落葉性多年草、草丈:30〜80 cm、茎断面:多角形で稜がある、葉形:長楕円形、葉序:互生、開花期:4月~5月、花の付く場所:葉腋、花の付く数:1~2個、花色:白、花長:2 cm、花冠:鐘形で先端が6浅裂、雄蕊数:6、雌蕊数:1、用途:庭植えやコンテナ、切り花、葉はフラワーアレンジメント用花材、若芽は野菜、根茎は芋で食用、通期:果実は有毒。


  • キジカクシ
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  • アマドコロ
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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    複集散花序
  • 花冠
    壺形
  • 葉形
    長楕円形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型落葉性多年草,山野草,野草
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ30.0 ~ 80.0 cm
  • 花径1.0 ~ 1.0 cm

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