カンナ
- 花名カンナ
- 学名Canna indica hybrid
- 別名ハナカンナ, Canna, 花カンナ, Canna lily
- 原産地(亜)熱帯アメリカ
- 開花場所庭
- 開花期7月, 8月, 9月, 10月
- 花言葉情熱
カンナとは
カンナ(Canna、学名:Canna indica hybrid)は、(亜)熱帯アメリカ原産のカンナ科カンナ属の半耐寒性多年草の球根植物の「ダンドク(壇特、学名:Cannna indica)」の種間園芸品種です。別名でハナカンナ(花カンナ)、英名で、Canna lily(カンナ・リリー)と呼ばれます。カンナの親である「ダンドク」は日本に江戸初期に渡来し日本全国に広まりました。園芸品種であるカンナはアメリカを中心にヨーロッパで交配され育種されています。
太い根茎から花茎を出し、草丈は50cmの極矮性種、~100 cmの矮性種、~250 cm高背性種があります。葉は尖った長楕円形で、光沢があり、長さ40~60cmで、横幅があります。葉色は緑色が基本ですが、黄と緑のストライプが入った品種や、葉脈が白い品種など多数の園芸品種が育種されています。
7月~10月に花茎の先端から総状花序を伸ばし、赤、黄、橙色、桃色、白、複色などの独特の花を咲かせます。この花弁のように見えるものは、6本の雄蕊の内5本が花弁化したもので、残る1本が雄蕊の役割を担います。本当の花は花弁が小さくて目立ちません。花後に蒴果が出来て、緑色→赤→黒褐色に熟します。
似た花
葉が似ている花にミズカンナ(水カンナ)がありますが、ミズカンナは別科(クズウコン科)で葉が似ていることから「カンナ」と命名されただけの関係です。
花の感じが、別科(ショウブ科)のグラジオラス(Gladiolus)と似ています。
カンナとグラジオラスの見分け方を下に記載します。
グラジオラスとカンナは似ている
別科別属ですが グラジオラス(学名:Gladiolus)は、カンナ(Canna、学名:Canna indeica hybrid)と似ています。以下に見分け方を記します。
グジオラスとカンナの違い
●葉幅の違い
グラジオラス(Gladiolus)の葉幅が狭いのに対し、カンナ(Canna)は葉幅が広いです。
グラジオラスの葉は線形で細い、 カンナの葉は長楕円形で幅広
左 グラジオラス(Gladiolus) 、 右 カンナ(Canna)
●花の付き方の違い
花の付き方で、グラジオラス(Gladiolus)は花穂が一列に付くのに対し、カンナ(Canna)はどちらかというと固まって咲かせます。
グラジオラスの花は一列につく、 カンナの花は固まってつく
左 グラジオラス(Gladiolus) 、 右 カンナ(Canna)
●花色の違い
花色は、グラジオラス(Gladiolus)が黒以外の殆どの色があるのに対し、カンナ(Canna)は暖色系が主です。
グラジオラスの花色は豊富、 カンナの花色は暖色系
左 グラジオラス(Gladiolus) 、 右 カンナ(Canna)
●葉色・模様の違い
葉の色や模様は、グラジオラス(Gladiolus)が緑色の単色なのに対し、 カンナ(Canna)は模様があり鑑賞植物として通用する。
グラジオラスの葉は単調、 カンナの葉は鑑賞用になるものもある
左 グラジオラス(Gladiolus) 、 右 カンナ(Canna)
一般名:カンナ(Canna) 、学名:Canna indica hybrid、Canna indica var. orientalis、別名:ハナカンナ(花カンナ)、カンナ・リリー(Canna lily)、分類名:植物界被子植物単子子葉類ショウガ目カンナ科カンナ属、原産地:ダンドクの種間交雑園芸品種、原種は熱帯・亜熱帯アメリカ、草丈:50 cm(極矮性種)~100 cm(矮性種)~250 cm(高背性種)、葉形:長楕円形、葉色:緑・銅色・斑入り、葉序:互生、開花期:7月中旬~10月上旬、花序形:総状花序、花径:5-20 cm、花色:赤 ・白 ・桃 ・黄 ・薄黄・橙・黄色と赤の斑模様・複色、種子色:黒。