ドクダミ
らんまん植物,野草
- 花名ドクダミ
- 学名Houttuynia cordata
- 別名十薬, ジュウヤク, 折耳根, 截儿根, どくだみ
- 原産地東アジア
- 開花場所野原・畦道, 庭
- 開花期5月, 6月
- 花言葉白い追憶、自己犠牲、野生
ドクダミとは
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)は東アジア原産でドクダミ科ドクダミ属の落葉多年草(宿根草)の野草です。日本の本州、四国、九州、沖縄の山野や庭で普通に生えています。茎丈は20〜30 cmです。
花の少ない梅雨時に群生して咲く涼しげな白い4弁花(実は花ではない)が珍重されます。根を引き抜いた時の悪臭や、和名の毒ダミという花名からは単なる雑草と思われがちですが、別名で十薬(ジュウヤク)と呼ばれるように、毒や痛みへの優れた薬効で知られます。
用途は、乾燥させて健康茶としたり、観賞用の挿し花や鉢植え、庭植えにされます。花言葉は、「白い追憶、自己犠牲、野生」です。
ドクダミの仲間
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左から、ドクダミ(Houttuynia cordata)と花の構造、八重毒だみ(Houttuynia cordata var. plenu)、斑入り毒だみ(Houttuynia cordata cv. Variedgata)
【ドクダミの仲間】
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)、
ヤエドクダミ(八重毒だみ、学名:Houttuynia cordata var. plenu)、
フイリドクダミ(斑入り毒だみ、学名:Houttuynia cordata cv. Variedgata)
【ドクダミの仲間ではない】
ツルドクダミ(蔓蕺草、学名:Reynoutria multiflora))
ドクダミの悪臭と薬効の関係
ドクダミには悪臭がありますが、これは植物に含まれる物質デカノイルーアセトアルデヒドが原因ですが、この物質が白癬菌や黄色ブドウ球菌などの細菌や、ウィルスの活動を抑え、利尿作用や炎症抑制効果、傷口の止血、痛みの緩和、美肌に効果があるとされています。
無花被花(achlamydeous flower)
ドクダミは地下茎の節から赤紫色の茎が出て枝分かれし、伸張して繁殖します。葉はハート型をしており、互生してつきます。
白花のように見えるのは花ではなく、苞葉(ホウヨウ)、または総苞(ソウホウ)と呼ばれるものです。本当の花は、苞葉の上にのっている花穂につく筒状の小さな黄色い部分です。
ドクダミには花被片が無く雄しべと雌しべだけから構成されます。
この黄色い花は、ヤナギ(柳)や、トウダイグサと同様、「無花被花(achlamydeous flower)」と呼ばれるもので、花弁や萼の無い花のことを言います。
雄しべ3本と、先頭が3裂した雌しべ1本で1つの花を形づくります。それらの花が穂状花序に沢山付いてドクダミの黄色い筒状の花が作られます。
日本の三大民間薬
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)、ゲンノショウコ(現の証拠、学名:Geranium thunbergii )、センブリは古来から日本の三大民間薬とされ、民間療法に使われています。
ドクダミの仲間
同じドクダミ族の仲間には以下があります。
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)、ヤエドクダミ(八重毒だみ、学名:Houttuynia cordata var. plenu)、フイリドクダミ(斑入り毒だみ、学名:Houttuynia cordata cv. Variedgata)
ドクダミ・カメレオンは、葉に斑が入た品種で、学名:Houttuynia cordata cv. Variegata、別名:五色ドクダミとも呼ばれます。
一般名:ドクダミ、学名:Houttuynia cordata、別名:十薬(ジュウヤク)、折耳根、截儿根、分類名:植物界被子植物真正双子葉類コショウ目ドクダミ科ドクダミ属、原産地:東アジア、茎丈:20〜30 cm、葉色:光沢のない暗緑色、葉形:心形、葉長さ:3~8cm、葉縁:全縁、開花期:5月~6月、花序形:穂状花序、花序長:1~3cm、花色:黄色い筒状花(白い4弁花に見えるのは苞葉)、花穂の咲き方:下から上へ咲く、用途:健康茶、挿し花、鉢植え、庭植え、葉はサラダに(東南アジア)。