ニラ
- 花名ニラ
- 学名Allium tuberosum
- 別名Ipheion, イフェイオン, 韮, Garlic chives, くくみ
- 原産地中国
- 開花場所畑
- 開花期8月, 9月, 10月
- 花言葉多幸
ニラとは
寒い日には、モツ・ニラ煮込み鍋で温まりましょう。
ニラ(韮、学名:Allium tuberosum)とは、中国原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。英名では、「Garlic chives」と呼ばれます。特有の味と香りを楽しむ野菜です。
草丈は40 cm程です。鱗茎から束生して長く伸びた緑色の葉は線形で平べったい緑黄色野菜で食用となります。
8月〜10月に、半球形の球根から、細長い花茎を出し先端に葱坊主をつけ、その後、白花を咲かせます。
葉ニラとも呼ばれ緑の葉を食べます。旬は春〜秋ですが、一年中出回っています。
韮をレバーと炒めた「レバニラ炒め」はスタミナ料理として知られます。また、ニラは、モツ鍋や、餃子、チジミの具に使われます。
野菜のニラ、ニラとモツ煮込み。寒い日には身体も心も温まる鍋料理をどうぞ
ニラと呼ばれるものには、他に以下のようなものがあります。
「黄ニラ」は、軟白された韮です。韮の若芽に素焼きの土管を被せて光合成を行わせないものです。葉は黄色で、匂いが柔らかく中国料理のスープや炒め物に使われます。
「ハナニラ(花韮)」は花茎を食べる韮です。テンダーボールやマルイチポールという種類があります。中国料理では炒め物に使います。
ハナニラの葉は、葉ニラより葉数が少なく、細くて硬いので食べず、小さな蕾と花茎を食べます。なお、旬は春です。
同名で花を観賞するものに、ハナニラ(花韮、学名:Ipheion uniflorum)がありますが、属が異なり、有毒なので食べられません。
花名の由来
属名の”Allium”は「(ニンニク)の古いラテン語」、種小名の”tuberosum”は「(塊茎状の)」という意味です。
花言葉
「多幸」
万葉集とニラ
万葉集では「ククミ」という名前で菜摘の場面に登場します。
万葉集 第14巻 3444番歌
作者:不詳(東歌)
題詞:無し
原文
伎波都久乃 乎加能久君美良 和礼都賣杼 故尓毛美多奈布 西奈等都麻佐祢
読
伎波都久(きはつく)乃(の) 岡(乎加)能(の)久君美良(くくみら=ニラ) 和礼(我れ)摘め(都賣)杼(ど) 故(籠、こ)尓毛(にも)美多(満)奈布(なふ) 西奈(背な)等(と)都麻(摘ま)佐祢(さね)
↓
伎波都久(きはつく)の 岡のくくみら 我れ摘めど 籠にも満たなふ。 背なと摘まさね
訳
伎波都久(きはつく、地名)の 岡のくくみら(ニラ)を 摘んでるんだけど 籠一杯にならないわ。そんなら、あなたのいい人と一緒に摘んだら(外野の声)。
一般名:ニラ(韮)、学名:Allium tuberosum、英名:Garlic chives、
APG植物分類体系:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ属ニラ種、
原産地:中国、生息分布:日本では本州〜九州、草丈:40 cm、鱗茎形:長卵形、葉長:25〜30 cm、葉形:平べったく線形で長い、
開花期:8月〜10月、花序形:半球形の散形花序、花序形:20~30 cm、花色:白、花径:7 cm、花弁数:3枚、苞数:3枚、雄蘂数:6本、子房数:3室、
用途:レバニラ炒め、餃子の餡、お浸し、チヂミ、漢方薬、繁殖方法:株分け・種子、備考:アリシン。
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