万葉集草木シリーズ19.ツボスミレ
ツボスミレ(坪菫、学名:Viola verecunda)は、日本原産で、スミレ科スミレ属ツボスミレ種の有茎性の多年草です。北海道~九州の丘陵や山地の湿った草地や林内に自生します。万葉集にツボスミレを詠ったうたがあります。
万葉集の巻と作者名
巻八(1444) 作者:高田女王(たかたのおほきみ)
【原文】
山振之 咲有野邊乃 都保須美礼 此春之雨尓 盛奈里鶏利
【よみ】
やまぶき(山振=山吹)の さき(咲き)たる(のへ(野辺)の つぼ(都保)すみれ(須美礼) このはる(春)のあめ(雨)に もり(盛り)なりけり
【意味】
山吹の咲いている野辺の つぼすみれが この春の雨に 沢山咲いていますね。