ツルラン(鶴蘭、学名:Calanthe triplicata)

花名の一部に鳥名が付く花の1つです。→特集 鳥名が付く花一覧

ツルラン(鶴蘭、学名:Calanthe triplicata)とは、沖縄や奄美に自生するラン科エビネ属の常緑多年草です。
夏に咲くエビネなので、オナガエビネ等とともに、夏エビネとも呼ばれます。広葉樹林下の林床に地生して群生して咲くラン(蘭)です。
草丈は50〜80cmで、偽球茎は球状をしています。
根出葉は緑色で、長さ30〜60cmの長楕円形で葉縁は全縁のものを、3〜6枚出します。茎葉は鱗片状で茎を抱きます。葉裏には毛があります。
7月〜10月に、根出葉の間から花茎を出し先端から総状花序を伸ばし、花弁長さ3~4cmの白~薄黄色のラン形花冠の花を30輪ほど付けます。
各唇弁は3裂し、中央裂片がさらに2分裂し、平開して、大文字形に見えます。2.5cm程の距もあります。花の基部に、赤または黄色い隆起があります。
環境の劣化で減少しており、環境省の絶滅危惧II類(VU)に指定されています。


花名の由来


花名はラン科の花であり、大文字形を鶴が飛翔する姿、赤い突起部をタンチョウヅル(丹頂鶴)の頭頂と見做したことに拠ります。


丹頂鶴

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ツルラン(鶴蘭、学名:Calanthe triplicata)かぎけん花図鑑 花日記2024年9月2日(月)

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