花ら 18.豚の饅頭は可哀そう シクラメン ポスト NHK朝ドラ「らんまん」の花をシリーズでお届けしています。【かぎけん花日記】 シクラメンは、一般に、晩秋~春に花を咲かせる「冬の鉢花の女王」と言われますが、ガーデンシクラメンなど一年中花を咲かせる品種もあります。 また、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きと開花時期が異なる品種がありますので、適宜取り入れることにより、一年中花に囲まれた生活を楽しむことが可能です。 シクラメン(Cyclamen、学名:Cyclamen persicum)は地中海沿岸原産でサクラソウ科シクラメン属の半耐寒性球根植物です。 シクラメンの特徴 葉に特徴があり、ハート形の愛らしい葉が長い葉茎の先に付いています。花は花びらが反り返って咲く不思議な咲き方をします。 その様子が篝火(カガリビ)に似ていることから、カガリビバナ(篝火花)や、豚が好んで芋(地下茎)を食べることからブタノマンジュウ(豚の饅頭)やブタノパン(豚のパン、Sowbread)とも呼ばれます。 シクラメンの花色 花色には、赤、白、桃色、黄色、紫、それらのグラデーションがあります。 変わり種としては、花びらの先がフリル状のものや、花びらの色が部分によって濃淡や色違いのものがあります。 代表的な品種 ジックス―鮮やかな明紅色の花弁中央に、萼片が白く変化して花弁のように見える。 ビクトリア―覆輪の代表品種で花びら先端が赤いフリル状。 ゴブレットーグラスのゴブレットを彷彿させる花の形。 江戸の青-粋な江戸情緒あふれる、鮮やかな紫色。 フェアリー・バンビ―八重咲きで花色の濃淡が変わるミニシクラメン ゴールデンボーイ―珍しい黄色のシクラメン プラチナリーフ―葉が銀色で珍しい シクラメンの育て方 四季咲きシクラメンは一年中咲く品種です。一般的なシクラメンは一10月~翌年4月に開花期を迎えるものが多いですが、先述したように開花時期が違う品種がありますので、組み合わせて植えましょう。 原産地と違い日本の梅雨や盛夏は植物にとって厳しいので、草花に元気がなくなった時は、水やりを控えて、涼しく風通りの良い日陰に保管し秋の開花に備えしましょう。 花言葉 花言葉は、白は「清純」、ピンクは「はにかみ」や「憧れ」、赤は「嫉妬」、英語では「遠慮(timid hope)」や「はにかみ、内気(shyness)」。 これは花が下を向いて咲くことに因ります。イスラエルの国花とされます。 詳しくはこちら ... 以下本文に続く ■関連ページ 花ら 18.豚の饅頭は可哀そう シクラメン かぎけん花図鑑 2023年6月23日(金) NHK連続テレビ小説らんまん植物種類一覧 シクラメン(Cyclamen、学名:Cyclamen persicum) Other Articles4月18日の誕生花 ムラサキツメクサ、ハナハマサジ4月18日の誕生花はムラサキツメクサ,ハナハマサジ=スターチスです。 ムラサキツメクサ ムラサキツメクサ(紫詰草、学名:Trifolium pratense)は南欧原産で、マメ科シャクジソウ属の多年生野草です。アカツメクサ(赤詰草)や、レッドクローバー(Red clover)とも呼ばれます。花言葉は「善良で陽気」です。 ハナハマサジ ハナハマサジ(花浜匙、学名:Limonium10月28日の誕生花 ゼニアオイ10月28日の誕生花は、ゼニアオイです。 ゼニアオイ(銭紅葵、学名:Malva mauritiana, or Malva sylvestris var. mauritiana)は地中海原産で、アオイ科ゼニアオイ属の多年草です。ヨーロッパから中国経由で日本へは江戸時代に観賞用として渡来したものが逸出した帰化植物です。 花の大きさが江戸時代の通貨一文銭に似ていたことが花名の由来です。 草丈のbabuならぬBambooのお話!?万葉集草木41.タケタケ(竹、学名:Bambuseae)は中国などの温帯アジア原産でイネ科の常緑多年草で大型になる草本植物です。タケも笹も同じ扱いで、大型のものを竹(タケ)、小型のものをササ(笹)と言います。万葉時代にも竹が出てきますがタケの種類は不明です。ただし、孟宗竹は江戸時代に中国から渡来したのでこの時代にはまだ日本にはありません。万葉集名もタケ(竹)。 万葉集 第19巻4286番歌 作者:大伴家持 題詞:十花名に「食べ物」パンノキ花名に「食べ物」 パンノキとパン 左:植物のパンノキ(パンの木、学名:Artcarpus altilis)。 右:食べ物のパン(イチジクパン) パンノキ(パンの木、学名:Artcarpus altilis)とは、ポリネシア原産で、クワ科パンノキ属の熱帯性常緑高木です。英名は、Breadfruit(ブレッドフルーツ)です。 果実に炭水化物が含まれ、太平洋諸島で主食としています。緑色の葉時代は遠くになりにけり!万葉集草木シリーズ44.コケ「万葉集で詠われた草木」シリーズの前は、「世界の国花」シリーズでした。国花シリーズでは各国が誇る1花ということで、華々しい花が多かったのですが、この万葉集シリーズになってからは一転して出てくる草木が地味になりました。 これは、万葉集に収集されている歌が詠まれたのは(630年頃? – 759年)で、それは 飛鳥時代(592年 – 710年)~奈良時代(710年 – 794年)という時代であり、この藪椿のブログ椿が見頃を迎え、今月末には伊豆大島をはじめ各所で椿祭りが開催されます。 日本で「椿」と言えば、ヤブツバキ(藪椿、学名:Camellia japonica L.)を指します。基本種は赤の五弁花で、12月〜4月に開花します。 本種から沢山の園芸品種が育種されています。 藪椿の変種には、雪椿や、侘助があります。 同じツバキ属に、サザンカ(山茶花)があり、藪椿と似ています。 山茶花と藪椿の交雑種