10月の花 オシロイバナ(白粉花)

オシロイバナ特徴のまとめ
1)開花期が長く6月~10月まで咲くのは、花弁ではなく萼だから。
2)夕方4時頃から咲くので、別名で「夕化粧」、英名でも同様に、フォー・オクロック(Four o'clock flower) と呼ばれる。
3)夜咲く花は芳香を出し夜間でも目が効くモスアイを持つ「蛾」を誘き寄せる虫媒花が多い。

オシロイバナ(白粉花、学名:Mirabilis jalapa)とは、メキシコやペルー原産で、オシロイバナ科オシロイバナ属の一年草または多年草です。
丈夫で、放っておいても育ちやすい花なので、日本全国の庭や道端で見られます。
初夏~秋の夕方4時頃から翌朝10時頃まで、小振りな花を枝一杯に開花させます。
花は2~3cmのラッパ状で先端が5裂します。花色は赤 ・桃・白・黄、複色があり、一株で色違いの花が咲く品種もあります。
しかし、実際には、花弁は無く、花のように見えるものは萼です。また、花の基部にあり萼のように見えるものは総苞です。
芳香を出しスズメガのようなガ(蛾)を惹き寄せ受粉する虫媒花です。
花後、総苞の中に、黒くて丸い鐘形の種子が置かれたように載り、熟すと地面に落ちて繁殖します。種子の中に、胚乳と言う白粉のようなものが入っています。
江戸時代にはこの胚乳を「おしろい」の代用として使っていました。
用途は庭植ですが、種子と根にトリゴネリンという毒があり、漢方に使わエれます。


花名の由来


属名の「Mirabilis」は、ラテン語で「素敵な」と言う意味で花色の美しさによるものと思われます。
種小名の「 jalapa」は、原産地のメキシコの町「Jalapa(ヤラッパ)」に由来します。
和名は種子の中に白粉のような芳香を漂わせるものがあることから命名されました。
英名は4時頃に開花することから ’Four o'clock flower’と名付けられました。
中国名は、「紫茉莉」ですが、種子の形が地雷に似ていることから「地雷花」とも呼ばれます。

オシロイバナ(白粉花、学名:Mirabilis jalapa)時計
上:オシロイバナ=夕化粧(英名では’Four o'clock flower’)、
下:時計。開花時間が夕方からだから。


花言葉


「あなたを想う」。夜間にひっそりと控えめな花を咲かせるからでしょうか。

一般名:オシロイバナ(白粉花)、学名:Mirabilis jalapa(ミラビリス・ヤラッパ) 、別名:ユウゲショウ(夕化粧)、フォー・オクロック(Four o'clock flower) 、marvel of Peru、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ナデシコ目オシロイバナ科オシロイバナ属、
原産地:メキシコやペルー、
草丈:100cm、
葉形:卵状三角形、葉序:対生、
開花期:6月下旬~10月、花径:2~3cm、花色:赤 ・桃・白・黄 、
用途:観賞用、ブラジルでは全草や根を腹痛や下痢などの民間薬に、中国では根を「紫茉莉根」という生薬に、葉を切り傷に使う、
注記:種子と根に有毒成分トリゴネリン(Trigonelline)が含まれる。

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