富山5 イチハツ(一初、学名:Iris tectorum) ポスト イチハツ(一初、学名:Iris tectorum)は、中国〜ミャンマー原産で、アヤメ科の耐寒性・耐暑性多年草です。別名で、コヤスグサ(子安)や、スイラン(水蘭)、蕊の花柱が鳶の尾のように見えることから「トビオクサ(鳶尾草)」、英名では、Roof iris、Crested irisと呼ばれます。日本へは江戸時代に中国より渡来したアヤメの仲間です。 菖蒲田に植えられ5月頃に最盛期を迎えます。アヤメ(文目、綾目、学名:Iris sanguinea)やカキツバタ(杜若、学名:Iris lavigata)、ハナショウブ(花菖蒲、学名:Iris ensata var. ensata)などのアヤメ科の中で逸早く咲くことが名前の由来です。 草丈は30〜60cmです。単軸でよく分枝します。葉は剣状で、葉幅が4cmと広く(これが特徴)、葉には光沢がなく、葉色は黄緑色で、根元から斜上し半ばより垂れ下がります。 花被は放射相称で、外花被(外側の大きな花弁)と大きさの異なる内花被があります。 花の特徴は、外花被片の基部中央に黄白色の鶏冠状突起有ることです。花弁は青紫色地で濃紫色の脈や斑点が入ります。稀に白花もあります。 用途は、庭植え、鉢植え、生け花用花材とする他、根を乾燥させて漢方薬の「鳶屋根」や「鳶頭」の材料とします。 花言葉や説明の続きは本文をご覧ください。 ■関連ページ 富山5 イチハツ(一初、学名:Iris tectorum)かぎけん花図鑑 花日記2024年5月10日(金)、 イチハツ(一初、学名:Iris tectorum) Other Articles薬用植物園の花5 ヒメコウホネ(姫河骨)【似た者同士】ヒメコウホネとコウホネの違いを写真で見る。 ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)は、日本固有種で、スイレン科の浮葉性多年生水草です。草丈は10〜40cmです。水底にある白い根茎(白骨のように見えることが花前伊の由来)から細長い花茎を伸ばし、5月〜9月に先端から花径2~3.5cmの黄金色の花を一輪咲かせます。花は中央から周辺に向けて、大きなメシベ5月20日の誕生花 オダマキ5月20日の誕生花はオダマキです。 オダマキ オダマキ(苧環、学名:Aquilegia spp.)は、日本や欧州原産で、キンポウゲ科オダマキ属の耐寒性常緑多年草です。花言葉は「勝利」です。 日本原産種に、ミヤマオダマキ(深山苧環、学名:Aquilegia flabellata var. pumila)があります。 かぎけん花図鑑 誕生花05月20日 https://www.6月21日の誕生花 待宵草6月21日の誕生花は、マツヨイグサです。 マツヨイグサ マツヨイグサ(待宵草、学名:Oenothera stricta)は南米原産でアカバナ科マツヨイグサ属の常緑多年草です。夕方から朝に、黄色い一日花を咲かせます。花言葉は「無言の愛情」です。 誕生花6月21日かぎけん花図鑑 https://www.flower-db.com/ja/blog/2020-06-21/914 酢醤蒜で鯛食べたい?万葉集草木シリーズ28.ノビルノビル(野蒜、学名:Allium macrostemon)は、東アジア原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年生草本です。地下に出来る鱗茎(球根)を食べます。 万葉集で詠われています。 宴席で出席者がそれぞれ出した「酢、醤、蒜、鯛、水葱」というお題を詠んだうた 「万葉集の巻と作者」 第16巻 3829番歌 題詞:詠酢醤蒜鯛水葱歌 作者:長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ) 【原文】 醤酢尓 蒜都伎合而花ら 15.黄色い花と赤い実だね 山茱萸今日の「花日記」は【NHK朝ドラらんまん】に出て来る魅力的植物です。 サンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis)は、中国~朝鮮原産で、ミズキ科サンシュユ属の耐寒性落葉広葉小高木です。江戸時代に薬用植物として日本に渡来しました。早春に花穂を伸ばし黄色い小花を20〜30個集合して咲かせます。秋に、赤珊瑚のように赤い果実を多数成らせます。果実は漢方薬の「八味地黄丸(はちみじ花ら107.らんまん 麻黄 NHK朝ドラ「らんまん」花シリーズ【かぎけん花日記】 TV番組は終了しましたが、らんまん植物で残っているものを、引き続き花日記で扱います。 マオウ(麻黄、学名:Ephedra sinica)は中国、中央アジア、インド原産で、裸子植物のマオウ科マオウ属の常緑小低木です。シナマオウとも呼ばれます。原産地では、乾燥地帯に生育します。姿がトクサ(木賊、研草)と似ています。焼酎で有名な「魔王」とは異なり