4月12日の誕生花、「桃」

4月12日の誕生花、「桃」

モモ(桃 、学名:Prunus persica)とは、中国~ペルシア原産で、バラ科モモ属の落葉小高木の果樹です。

桃 花桃
左:果実用に栽培された桃の果実品種は「あさつき」、 右:花用に栽培された花桃の品種は「テルテモモ(照手桃)」

英名では、Peach(ピーチ)と呼ばれます。
中国では災いを除き、福を招く花として愛でられます。
日本へは縄文時代に渡来しました。「古事記」にはイザナギが悪鬼から逃れるのに桃を投げたという記述があります。
平安時代から桃の節句で観賞されるようになりました。現在でも、3月3日は女の子の成長を願う「桃の節句」として祝われています。

樹高は5m程です。
葉色は緑色で、葉長さ15cm、葉幅5cmの披針形で互生します。葉が出るのは花が咲いた後です。
3月~4月に直径5 cm程の「桃」色の五弁または八重の花を咲かせますが、花色には白~濃紅色があります。
7月~8月(8月収穫が多い)に、直径7.5cm程の球状で、中央が割れて筋が入った食用となる果実が成ります。
果実の外皮は薄桃色で産毛のようなものが生え、果肉は薄黄色~薄桃色で、果肉が甘く、柔らかく、芳香があり、多汁で美味です。
日持ちはせず、柔らかいのできずがつきやすく傷みやすい。


花名の由来


属名の「Prunus」は、ラテン語で「「plum(スモモ)」」のことです。
種小名の「persica」は、ペルシアのという意味で原産地に因みます。


モモの木は成長が早い


モモは比較的成長の早い木で、成長の早さ例えるのに他の植物と比較されて、以下のようにうたわれます。
モモ(桃) クリ(栗)三年 
カキ(柿)八年 
ビワ(枇杷)は早くて十三年」


花と果実を楽しむ種類がある


桃には、果実を楽しむ桃と、花を楽しむ花桃があります。


果実を楽しむ桃


夏に成る球状の果実は、赤味がさし可愛らしく、実はとろけるように柔らかく甘く芳香がありジューシーで美味です。
「頬ずりしたい」という男性がいましたが、果実の外皮に産毛がたくさん生えていて痛いのでやめた方が良いです。
果実を楽しむ食用桃の品種には、アカツキ(暁)、ハクホウ(白鳳)、カワナカジマ(川中島)、オウトウ(黄桃)などがあります。
残念ながらアレルギー物質を含む特定原材料に準ずるものの一つとされるので、人によっては注意が必要です。


花を楽しむ桃


花桃には立ち性や枝垂れ性、ほうき立ち性、枝ものがあります。花は八重が多く華やかなピンクや白、紅色で3月3日の桃の節句に飾られます。
花を楽しむ「ハナモモ(花桃)」には、キクモモ(菊桃、学名:Prunnus persica cv. Stellata)、ゲンペイ(源平)、ジュセイトウ(寿星桃)、ヤグチ(矢口)等があります。


花言葉


「チャーミング」「あなたに夢中」

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キクモモ(菊桃、学名:Prunnus persica cv. Stellata)
4月の誕生花
4月12日の誕生花、モモ(桃 、学名:Prunus persica)かぎけん花図鑑 花日記2025年4月12日(土)
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