バラ科じゃないけどクリスマスローズ
バラ科じゃないけどクリスマスローズ
ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)とは、欧州原産でキンポウゲ科クリスマスローズ属の常緑多年草です。
ヘレボルスニゲルの内、クリスマスシーズンにだけ花を咲かせるものを「クリスマスローズ」と呼びます。
別名で、クリスマスローズ(Christmas rose、Xmas rose)や、Black hellebore、黑嚏根草(中国語)、ヘレボラスル(Helleborus)、寒芍薬と呼ばれます。
欧州ではクリスマスに開花、日本では12月~翌年2月に開花します。
原種は白色です。草丈20~30 cmで、花径6~9 cmの花(実際には「萼」)を下向きに咲かせます。
ニゲルとオリエンタリス
同属にレンテン・ローズと呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス(Hellebore orientalis)があります。
日本では、ニゲル(H. niger、クリスマスローズ)とオリエンタリス(H. orientalis、レンテンロ-ズ)を区別せず、クリスマスローズと呼んでいますが、別種の植物です。
ニゲルとオリエンタルスの共通点
ニゲル(クリスマスローズ)とオリエンタルス(レンテンロ-ズ)は、いずれも、キンポウゲ科クリスマスローズ属の常緑多年草です。
花弁のように見えるのは萼で、本当の花弁は密腺に変化しています。葉は根出葉で三出複葉です。キンポウゲ科の例に漏れず、有毒植物です。
ニゲルとオリエンタルスの違う点
ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)、クリスマスローズ
日本では、12月~翌年2月開花、草丈:20~30 cm、花の後ろにある苞葉は1枚で分裂せず、縁は全縁(鋸歯:ギザギザが無い)で目立たない。原種は白。
ヘレボルス・オリエンタリス(H. orientalis)=レンテン・ローズ、春咲きクリスマスローズ
日本では、3月~4月上旬に開花、草丈:40~60 cm、花の後ろにある苞葉は数枚に分裂し縁に鋸歯あり、苞葉は大きく目立つ、原種はピンク。
オリエンタリス(H. orientalis)=レンテン・ローズ、春咲きクリスマスローズ(左)、ニゲル(H. niger、クリスマスローズ)(右)
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