万174.人づては嫌よ 葛 万葉集
クズ(葛、学名:Pueraria montana var. lobata)は、日本、中国、インドネシア原産で、マメ科クズ属の蔓性多年草です。日本では、北海道~九州までの田畑や荒地に自生します。蔓の長さは1-20mまでになります。地下にある塊根は長さ1.5mにもなり大量の澱粉を蓄えます。葉には葉柄がある緑色の3出複葉で、小葉は長さ15cm程になり、花より大きいです。秋に、穂状花序を伸ばし赤紫色をした蝶形の花を咲かせます。蔓は乾燥させて籠などに加工されます。塊根は葛餅や葛湯、葛切り等の材料となる「くず粉」になり、風邪に効く生薬の「葛根湯」の材料となります。しかし、繁殖力が目覚しく、他の木に絡まって生育を阻むこと、丈夫で駆除が大変なことから、近年では有害植物とされます。
万葉集でも、「葛」という名前で詠まれています。
馬は万葉集の葛の歌に出て来ます。「葛の野原より牧場の方がいいなぁ」 by 馬
万葉集と葛(くず)
万葉集第12巻 3069番歌
作者:不詳
題詞:(寄物陳思)
登場する草木:葛(万葉名=現代名)
原文
赤駒之 射去羽計 真田葛原 何傳言 直将吉
読み
赤駒の い行きはばかる 真葛原 何の伝言(つてこと) 直(ただ)にし良(え)けむ
意味
赤駒(あかごま)が 行くのを躊躇(とまど)う 真葛原(まくずはら)のように 何で人伝(ひとづ)てに言うの 直(じか)に会ってよ。
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