食器代わり!万葉集草木69.スダジイ
スダジイ(学名:Castanopsis sieboldii)は、ブナ科シイ属の常緑広葉高木です。別名で「シイの木」とも呼ばれ、タブノキと共に、日本の2大常緑広葉樹とされます。巨木で枝や幹が分枝しこんもり茂るので鎮守の森を形成します。殻斗に包まれた3個の堅果(どんぐり)が成り、生でも食べられます。
万葉集とスダジイ(椎)
万葉集では「椎」と呼ばれます。万葉集で詠われた歌をご紹介します。
万葉集 第2巻 142番歌
題詞:有間皇子自傷結松枝歌
作者:有間皇子
原文
家有者 笥尓盛飯乎 草枕 旅尓之有者 椎之葉尓盛
読
家(に)有(あれ)者(ば) 笥(け)尓(に)盛(盛る)飯乎(を) 草枕 旅尓(に)之(し)有(あれ)者(ば) 椎之(の)葉尓(に)盛(る)
↓
家にあれば 笥(け)に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る
意味
家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を 草枕(くさまくら) 旅にしあれば 椎(しひ)の葉に盛る
家に居れば 食器に盛るご飯を 旅行中なので 椎の葉に盛る。
(そのままですね。)
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