修善寺ゆるり旅で出会った花 タマスダレ(玉簾)

修善寺ゆるり旅で出会った花 タマスダレ(玉簾)


修禅寺竹林の小径
左:修禅寺(エリアの修善寺とお寺の修禅寺では「禅」「善」の字が違います)、右:修善寺観光名所の「竹林の小径」

タマスダレは珍しい花ではありませんが群生して咲いていると目立ちます。修善寺の町中で出会った花「タマスダレ」をご紹介します。

タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthus candida)とは、ペルー原産で、ヒガンバナ科の球根植物です。別名で、ギョクレン(玉簾)、ゼフィランサス(Zephyranthus)、White rain lily(ホワイト・レインリリー)、Zepher lily(ゼファーリリー)、Peruvian swamp lily、autumn zephyrlily、fairy lilyとも呼ばれます。
草丈は15〜30 cmで、地下に鱗茎があります。
鱗茎はノビル(野蒜、学名:Allium macrostemon)と似ています。
葉は濃緑色で、ニラ(韮、学名:Allium tuberosum)と似ています。
6月〜11月に、線形の叢生した葉間から出た花茎から単項花序を伸ばし、先端が6深裂した白い漏斗状の花を付けます。
背が低く花数が少ないので多数株を鉢植えやグランドカバーに用います。花後に、直径1.2~1.5 cmの蒴果が成り、中に黒い種子があります。
ヒガンバナ科の植物なので全草有毒で、特に葉と鱗茎に強い毒がありますので、ニラやノビルと間違えて食べないでください。

タマスダレ属(ゼフィランサス)は、花色により呼び方が異なります。
白花はタマスダレ(Z. candida、ゼフィランサス・カンディダ)と呼ばれます。
桃色花品種はサフランモドキ(ゼフィランサス・カリターナ)と呼ばれます。


花名の由来


乾燥した後に雨が降ると良く花をさかせるので、英名では、White rain lily(ホワイト・レインリリー)と呼ばれます。
和名は丸い白い花を「玉」、緑色の線形の根生葉を「簾(すだれ)」に見立てて付けられました。
属名の「Zephyranthus」は、ギリシャ語の西風「zephyros(ゼピュロス)」+花「anthos(アントス)」の合成語で「欧州へ西側から入って来た花」、
種小名の 「candida」は「純白の」という意味です。

■関連ページ
タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthus candida)
修善寺ゆるり旅で出会った花 タマスダレ(玉簾) かぎけん花図鑑 花日記2024年10月16日(水)
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