ヒルガオ
Calystegia japonica
らんまん植物,一日花
- 花名ヒルガオ
- 学名Calystegia japonica
- 別名コシカ, 昼顔, 鼓子花, Japanese bindweed, hirugao, day glory
- 原産地日本、韓国、東南アジア
- 開花場所野原・畦道
- 開花期6月, 7月, 8月
- 花言葉「絆」
ヒルガオとは
6月25日の誕生花
ヒルガオ(昼顔、学名:Calystegia japonica)は、日本、韓国、東南アジア原産で、ヒルガオ科ヒルガオ属の蔓性多年生植物の野草です。別名で、コシカ(鼓子花)や、アオイカズラ(葵葛)、英名では、day glory, false bindweed, Japanese bindweed と呼ばれます。日本全国津々浦々の道端や柵に絡み付いています。
昼顔の特徴
夏に、アサガオ(朝顔、学名:Ipomoea nil)と似た漏斗状の濃桃色の花を咲かせますが、別属です。
蔓長は20~70 cmです。葉は特徴のある矢じり形で、葉長5〜10 cmで茎に互生して付きます。6月〜8月に半蔓を伸ばし漏斗状で先端5浅裂した桃色の長さ3~10 cm、直径5〜6 cmの花を咲かせます。雄蕊は5本、雌蕊は1本です。朝顔は朝だけ咲き昼には萎みますが、昼顔は朝から午後までで咲き夕方萎みます。花後に球形の蒴果が成ります。花言葉は「絆」です。
朝顔と昼顔の違い
朝顔(I. nil)は色のバリエーションが多いですが、昼顔(C. japonica)はピンク1色です。朝顔(I. nil)は種子ができますが、昼顔(C. japonica)は種子はできず、繁殖は地下茎で行います。
朝顔(I. nil)は早朝に咲き午前中には萎んでしまいますが、昼顔(C. japonica)は昼間も咲いています。
葉は朝顔(I. nil)が矛(ほこ)形なのに対し、昼顔(C. japonica)は矢じり形ですっきりしています。
昼朝顔と小昼顔の違い
同じヒルガオ属に、コヒルガオ(小昼顔、学名:Calystegia hederacea)があります。小昼顔(C. hederacea)は花が小さく(花径:3〜4 cm)、茎に突起物があり、葉は小さく側片が2列します。開花期は、昼顔(C. japonica)が6月~8月何に対し、小昼顔(C. hederacea)は5月〜8月と少しは役から咲き始めます。
昼朝顔は万葉集に出て来る
第8巻 1630番歌
作者:大伴家持
題詞:大伴宿祢家持贈坂上大嬢歌一首[并短歌]反歌
大伴家持が坂上大嬢に贈った歌
詠われている草木:容花(かほ花)、現在の昼顔
原文
高圓之 野邊乃容花 面影尓 所見乍妹者 忘不勝裳
読み
高圓(たかまと、高円)之(の) 野邊(のへ、野辺)乃(の)容花(かほ花) 面影尓(に) 所見(見え)乍(つつ)妹者(は) 忘不(れ)兼(つ)裳(も)
↓
高円の 野辺のかほ花 面影に 見えつつ妹は 忘れ兼(かね)つも
意味
高円(たかまと)の 野辺の昼顔(かほ花)を見ると あなたの面影に 見えて 忘れようにもられない。
高円(たかまと):奈良県南部にある高円山(たかまとやま)
忘れ兼ぬ:他動詞ナ行下二段活用。忘れられない。
も:終助詞。〔詠嘆〕…なあ。
一般名:ヒルガオ(昼顔)、学名:Calystegia japonica、別名:コシカ(鼓子花)、アオイカズラ(葵葛)、day glory, false bindweed, Japanese bindweed、原産地:日本、韓国、東南アジア、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ヒルガオ種、草丈:20~70 cm、葉長:5〜10 cm、葉形:やじり形、葉序:互生、開花期:6月〜8月、花冠:漏斗状で先端5浅裂、花色:桃色、花梗長:3~10 cm、花径:5〜6 cm、学片数:5、雄蕊数:5、雌蕊数:1、果実:蒴果球形、用途:利尿薬、花言葉:「絆」。