別名ベニラン, 紅蘭, 紫蘭, Hyacinth orchid, Chinese ground orchid, Shiran, 白芨
原産地日本、台湾、中国
開花場所庭, 公園
開花期4月, 5月
花言葉美しい姿
シランとは
5月6日の誕生花
シラン(紫蘭、学名:bletilla striata)は、日本、台湾、中国原産でラン科シラン属の耐寒性宿根草です。英名では、Hyacinth orchidや Chinese ground orchidと呼ばれます。中国名は白芨(びゃっきゅう)です。地生ランで、地下に白色で扁球形の鱗茎(バルブ、偽球茎)があります。鱗茎から根生状の葉を3~5枚出します。葉は、緑色の細長い広披針形で、縦に平行する葉脈があります。春から初夏に、花茎を出しその茎先から総状花序を伸ばし赤紫色の小花を5~8個つけます。
花は、外花被片(萼)3枚と内花被片(花)2枚、唇弁1枚の花被片があります。唇弁は3浅裂します。唇弁の上に雄蕊と雌蕊が一緒になって1本の柱のように見える蕊柱があります。唇弁と蕊中はトンネルの入り口のような形状となり、訪花昆虫が入りやすくなっています。和名の紫蘭とは柴(紫色)+蘭(Orchid)の意味で、ラン科で紫色の花を咲かせることに拠ります。花色は、他にピンクや、白、青もあります。花が美しいので庭や公園に植えられます。偽球茎は粘液質で皮膚や粘膜を保護する白及という生薬となり、胃潰瘍や腫瘍、火傷やひび・アカギレに効果があるとされます。属名の「Bletilla」は、スペインの植物学者・薬学者Don Luis Blet氏への献名、種小名の「striata」はラテン語で「striped(縦縞の入った)」で葉に縦脈が目立つことに拠ります。
紫蘭は、梔子と同様5月6日の誕生花です。紫蘭の花言葉は「美しい姿」。