サザンカ
ひたむきな愛,山茶花シリーズ0.サザンカ
- 花名サザンカ
- 学名Camellia sasanqua
- 別名岩花火, ヒメツバキ, ヤブサザンカ, 姫椿, 藪山茶花, sasanqua, Camellia sasanqua
- 原産地日本
- 開花場所庭, 植物園, 公園, 街路、植栽
- 開花期1月, 2月, 3月, 4月, 10月, 11月, 12月
- 花言葉全般:「謙遜」「ひたむきな愛」、赤:「謙譲」、白:「愛嬌」、ピンク:「永遠の愛」
サザンカとは
サザンカ(山茶花、学名:Camellia sasanqua)とは、日本固有種でツバキ科ツバキ属の常緑広葉中木です。開花期間が長く、10月~翌年4月まで咲き続けます。
ツバキ科ツバキ属なのでツバキ(椿、学名:Camellia japonica)ととてもよく似ています。見分け方は後述します。
日本では、本州山口県以南、四国、九州、沖縄の山地に自生します。他の花が咲かない冬季に咲く貴重な花です。
日本の自生種は白ですが、園芸品種には桃色や赤もあります。原種と園芸品種含めて300種あると言われます。
サザンカは3つの大きな群に分類されます。
第1群 : サザンカ品種群、第2群ー カンツバキ品種群、第2群ー カンツバキ品種群、その他少数ですがタゴトノツキ品種群や海外品種群があります。
属名の”Camellia”はチェコの植物学者Georg Joseph 「Kamel」(ゲオルク・ヨーゼフ・カメル)氏への献名、種小名”sasanqua”は日本語の「サザンカ」よりの命名。
ツバキとサザンカの違い
ツバキ(椿、学名:Camellia japonica)とは同科同属なので似ています。大きな違いは、散り方はサザンカは花弁がバラバラに散るのに対し、ツバキは首から落ちるので地面に落ちた花弁で確認する方法があります。両者の違いについては、「椿と山茶花の違い【かぎけんWEB】」をご参照ください。ツバキと同様、サザンカにも果実が成り油が採取されます。
3つの園芸品種群に分類
1)サザンカ系園芸品種群 開花期:10月~12月
サザンカ(C. sasanqua)から作出された園芸品種。
2)カンツバキ系園芸品種群 開花期:11月~3月
カンツバキ群(Shishigashira)は、サザンカ(sasanqua、学名: Camellia sasanqua)とツバキ(椿、学名: Camellia japonica)の交雑種とそれから作出された品種群です。カンツバキ(寒椿=サザンカ‘獅子頭、学名:Camellia sasanqua 'Shishigashira' )を中心に作出された園芸品種。
ー‘獅子頭’(シシガシラ、C. sasanqua ‘Shishigashira’)、山茶花 曳馬乙女(サザンカ 'ヒクマオトメ' 、学名:C. sasanqua 'Hikuma-otome')、山茶花 乙女(サザンカ 'オトメ'、学名:Camellia sasanqua 'Ome')、山茶花 新東錦(サザンカ シンアズマニシキ、Shin azuma nishiki、学名:Camellia sasanqua cv. Shin azuma nishiki )、
3)ハルサザンカ系園芸品種群 開花期:12月~4月
ツバキとサザンカの自然交配品種「ハルサザンカ(C. × vernalis)」から作出された品種群、
ー春山茶花 ”梅ケ香”(ハルサザンカ ’ウメガカ’、学名:Camellia x vernalis 'Umegaka')、‘笑顔’(エガオ、Camellia × vernalis ‘Egao’)
サザンカの花言葉
全般:「謙遜」「ひたむきな愛」、赤:「謙譲」、白:「愛嬌」、ピンク:「永遠の愛」
一般名:サザンカ (山茶花)、
学名:Camellia sasanqua 、
別名:sasanqua 、イワハナビ(岩花火)、ヒメツバキ(姫椿)、ヤブサザンカ(藪山茶花)、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツツジ目ツバキ科ツバキ属サザンカ種、
原産地:日本固有種 、日本での生息分布:本州山口県以南、四国、九州、沖縄の山地、生活型:耐寒性常緑広葉中木、樹高:2~6 m、
葉形:楕円形、葉縁:鋸歯有、葉序:互生、
放射対称、花弁:5~7、子房:上位、雄蕊:多数、開花期:12月~4月、花色:桃・赤 ・白、花径:3~7 cm
注記:チャドクガ(茶毒蛾、英名:tea tussock moth、学名:Euproctis pseudoconspersa)に注意。因みにチャドクガはサザンカのみでなく、ツバキ、チャなどのツバキ科の植物に付きます。
成虫の発生は7~8月と9~11月の年に2回です。チャドクガの天敵はホトトギス、カッコウ、シジュウカラ等の鳥や、スズメバチ、クモ、カマキリなどです。