キンシバイ
ヒペリカム属
- 花名キンシバイ
- 学名Hypericum patulum
- 別名クサヤマブキ, 金糸梅, 草山吹, Hypericum patulum, Tall St. John's wort, ヒペリカム・パツラム
- 原産地中国
- 開花場所庭, 植物園, 公園
- 開花期5月, 6月, 7月
- 花言葉「きらめき」「太陽の輝き」
キンシバイとは
キンシバイ(金糸梅、学名:Hypericum patulum)とは、中国原産で、オトギリソウ科オトギリソウ属の耐寒性常緑低木です。夏に、単頂花序に艶のある黄色い丸味のある五弁花を咲かせます。木は分枝が多く株立ちし、赤味を帯びた細長い枝は枝垂れます。雄蕊が多数集合して5個の塊を型作っています。葉は長楕円形で、枝に対生に付きます。花名のキンシ(金糸)とは長い雄蕊のことで、花弁がウメ(梅)と似ていることから名づけられました。古くから庭木や植栽、公園樹、花材に使われています。
大輪金糸梅(H. Hidcote)と金糸梅(H. patulum)の違い
キンシバイの園芸品種に、タイリンキンシバイ(大輪金糸梅、ヒペリカム・ヒドコート、学名:Hypericum patulum cv. Hidcote)があります。大輪金糸梅(H. Hidcote)は、金糸梅(H. patulum)とよく似ています。違いは以下の通りです。
・大輪金糸梅(=ヒドコート(H. Hidcote)は、キンシバイより花弁が大きく黄色味が強く、雄シベが短く、葉も大きいです。
・葉序は金糸梅(H. patulum)が対生であるのに対し、ヒドコート(H. Hidcote)は十字対生に付きます。
●オトギリソウ属の写真
上段左:セイヨウキンシバイ(H. calycinum) 、上段中央:ビヨウヤナギ(H. chinense var. salicifoliumx)、上段右:タイリンキンシバイ(=火度コート、H. Hidcote)、下段左:キンシバイ(H. patulum)、下段中央:トモエソウ(H. ascyron)
●オトギリソウ属の比較
同科同属には以下の品種があります、
●ビヨウヤナギ:樹高は50-150cm。葉は十字対生。葉長さ4-8cm、葉幅1-2cmの長楕円形で先鋭。開花期:5-7月。集散花序に黄色い花を1-数個を上向きに咲かせる。花径5-8cm。雄蕊数30-40個。雄蕊多数あり、花弁より長く、湾曲している。
●セイヨウキンシバイ(西洋錦糸梅)=ヒペリカム・カリシナム(学名:Hypericum calycinum):樹高は50-100cm。葉は2列対生。葉長さは5-10cmの楕円形で先鋭。開花期は6-7月。集散花序に花径3-10cmの黄色い花を上向きに付ける。花中央にある雄蕊の数は90-120本で整然としています。雄蕊が花弁より長い点は美容柳(H. monogynum)と同じです。
●キンシバイ(錦糸梅):樹高は50-100cm。葉は長さ2-4cmで卵状長楕円形で先鋭、全縁し葉幅は基部近くが最も太い、対生し水平に2列に並びます。開花期は6-7月で集散花序に花径3-4cmの黄色い丸みのある五弁花をカップ状付ける。雄蕊数は60本で花弁より短い。葯色は黄色。
●ヒペルカム・ヒドコート(学名:Hypericum hidcote):樹高は50-100cm。葉は十字対生で、葉長さ2-4cmの卵状長楕円形で先鈍、開花期は5-7月、枝先に花径6-8cmの黄色い花を上向きに1個付ける。雄蕊は花弁より短い。美容柳(H. monogynum)の花の方がワイルドに見えます。茎断面が丸いのは美容柳(H. monogynum)と同じです。
●トモエソウ(巴草、学名:Hypericum ascyron):他種と異なり草本(多年草)です。草丈50~130cmで、葉長さ4~8cm、披針形で尖っています。花は歪んでいます。
一般名:キンシバイ(金糸梅)、学名:Hypericum patulum、別名:クサヤマブキ(草山吹)、ヒペリカム・パツラム(Hypericum patulum)、Tall St. John's wort、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ツバキ目オトギリソウ科オトギリソウ属キンシバイ種、原産地:中国、生息分布:本州〜沖縄、樹高:1m、生活型:常緑低木、葉形:卵状長楕円形、葉長:2cm、葉序:対生、花色:黄、花弁数:5枚、花径:5cm、開花期:5月〜7月、果実型:朔果、果実形:卵形。