クレマチス
蔓性,車・バイク,クレマチス
- 花名クレマチス
- 学名Clematis
- 別名テッセン, Clematis, 鉄仙, カザグルマ
- 原産地日本、中国
- 開花場所庭, 鉢花
- 開花期4月, 5月, 6月, 7月, 8月, 9月, 10月
- 花言葉高潔、精神の美
クレマチスとは
クレマチス(学名:Clematis L.)は、日本、中国、欧州、北米原産で、キンポウゲ科クレマチス属の蔓性耐寒性多年草です。テッセンとも呼ばれます。春〜秋に、強靭な蔓を伸ばし、フェンスや支柱に巻きつき沢山の花(実際には萼)を咲かせます。属名の「Clematis」は ギリシャ語の「klema(蔓)」に由来します。花言葉は「高潔」や「精神の美」。
細い蔓が強靭で大きな花を支えることから、内面の強さ、精神の強さから生じる美しさを持つ人へのイメージを表しました。
■特徴 、花弁は退化
花弁は退化して存在せず、萼が花弁のように変化しています。日本のみならず、世界中に多数の品種が分布しています。
・花弁が無いー花のように見えるものは萼片
・蔓性ー葉柄や小葉柄は枝や金網などに絡みつく
・果実-長毛が有り、種子を遠くへ飛ばす落下傘の役割をする
・花(実際は、萼)の形-カザグルマ(風車、C. patens)は皿状花、キルホーサは椀状花、テクセンサスは釣り鐘状
代表品種
●テッセン(鉄仙、C. florida)-中国原産。大輪。花弁数:6枚。多くの園芸品種の交配親。
●カザグルマ(風車、C. patens)ー日本原産の野生種、絶滅危惧種。花名は花が民芸品の風車(カザグルマ)のように見えることから。花色(萼色):白色または淡紫色、花弁数(萼数)8枚。野生なので地名が付けられることが多い。
シロバナカザグルマ(白花風車、学名:Clematis patens f. leucantha)など、多くの園芸品種の交配親。
●モンタナ系(C. montana)ー小輪多花性で蔓性・早咲きのクレマチスで、ヨーロッパへは19世紀前半にもたらされた。
生息分布:ヒマラヤ〜中国西部、環境:山地、花弁数:4枚、花径:5〜8 cm、開花期:5月、咲き方:1季咲き、花色:白〜濃桃色、芳香の有無:種々。
中国原産の、テッセン(鉄仙)
テッセン(鉄仙、学名:Clematis florida、クレマチス・フロリダ)は中国原産品種で、花弁(萼片)の枚数は6枚、丈夫な蔓で巻き付きます。大輪花を咲かせるカザグルマ(C. patens)やテッセン(C. florida)がシーボルトによって欧州にもたらされ、これまで小型だったクレマチス(Clematis)と交配育種が行われた結果、欧州でも大きい園芸品種が作られるようになりました。園芸品種は、日本と中国で特に優れたものが多く作られています。
絶滅危惧種、「カザグルマ」
代表品種の、カザグルマ(風車、学名:Clematis patens、クレマチス・パテンス)は日本原産で花弁(萼片)の枚数が8枚、花が風車の様に見えます。絶滅危惧種です。
一般名:クレマチス(Clematis)、学名:Clematis L.、別名:テッセン(鉄仙)、カザグルマ(風車)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類キンポウゲ目キンポゲ科センニンソウ属(クレマチス属)、原産地:日本、中国、欧州、北米、草丈:200〜300 cm、葉形:3出複葉、又は、2回3出複葉、葉柄で他のものに巻き付く、葉縁:小葉は全縁、葉序:対生、花序:単生、花径:5〜15 cm、開花期:4月〜10月、花色(実際には、萼色):青・赤紫・桃・赤・白・緑、花(萼)の形:皿状、椀状、釣り鐘状、注記:茎葉に毒性有り。 筑波実験植物園(2009年5月2日)