ユウガオ
Lagenaria siceraria var. hispida
干瓢
- 花名ユウガオ
- 学名Lagenaria siceraria var. hispida
- 別名シラウリ, Calabash, bottle gourd
- 原産地北アフリカやインド
- 開花場所畑
- 開花期7月, 8月
- 花言葉「夜の思い出」、「はかない恋」(薄幸のヒロインのイメージ)
ユウガオとは
ユウガオ(夕顔、学名:Lagenaria siceraria var. hispida)とは、北アフリカやインド原産で、ウリ科ユウガオ属の蔓性一年草です。茎は蔓性で分枝し10~20mになり巻ひげを出して柵などに絡みついて成長します。葉は心形で浅裂します。茎葉や果実に軟毛があります。雌雄異花、雌雄同株です。
7月~8月に、葉腋に1つずつ花径5~6cmの深裂した白い花を咲かせます。
夕方に咲いて翌朝までに萎む白い一日花なので、文芸作品では幸薄い薄幸のヒロインとして登場します。花言葉も、それを受けて、「夜の思い出」、「はかない恋」などのイメージがあります。
8月~9月に成る果実は、円柱形(ナガユウガオ)または球形(マルユウガオ)で食材の干瓢の材料となります。ナガユウガオよりマルユウガオの方が美味とされます。カンピョウ(干瓢)とはユウガオの未熟果の薄黄色の果肉を薄く細長く剥いて干して乾燥させたものです。
夕顔という花名の由来
和名は夕方から咲くことに拠ります。
学名の ”Lagenaria siceraria var. hispida”の内、属名の”Lagenaria”はラテン語の”lagenos(フラスコ、瓶))”で果実の形から、種小名の”siceraria”は"(酩酊する)"、変種名"hispida""は”(剛毛がある)"という意味です。
文学に出て来る夕顔
「源氏物語」(1001年頃)の「夕顔の巻」や、「枕草子」(1清少納言、001~1004年)第67段「草の花は」に出てきます。
アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオの内、仲間外れは?
アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオの中で仲間外れはどれでしょう? 答えは。「ユウガオです」
その理由は、アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオはヒルガオ科、ユウガオはウリ科だからです。
夕顔と瓢箪の違い
ヒョウタン(瓢箪、ひょうたん)と同一のものですが、ククルビタシン類による苦味が少ない品種で、食用に選別されたものです。
果実の形は、ユウガオは円柱形、ヒョウタンにはクビレがあります。
特集:夜咲く花
一般名:ユウガオ(夕顔)、学名:Lagenaria siceraria var. hispida、又名:Calabash、bottle gourd、原産地:北アフリカやインド、蔓長:20m、葉形:心形で浅裂、雌雄異花、雌雄同株、開花期:7月~8月、開花時間:夏の夕方~翌朝(夜間性)、花形:5弁の合弁花、花色:白、花径:5~6cm、/雄花 雄蕊:3本/ 雌花 雌蕊:3個で先端2裂/、収穫期:8月~9月、果実形:円柱形または球形、果実径:30cm、果実重さ:10~30Kg、用途:食用、カンピョウ(干瓢)、容器。