コウヤボウキPertya scandens ポスト 万葉集でよまれた草木, 季節:夏花名コウヤボウキ学名Pertya scandens別名高野箒, キジカクシ原産地日本他開花場所野原・畦道開花期9月, 10月花言葉「働き者」「清潔」 コウヤボウキとはコウヤボウキ(高野箒、学名:Pertya scandens)は、キク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。本州関東以西〜九州の明るい林に自生します。枝は細く草のように見えますが、木です。1年目の枝には葉が互生して付き枝先に花を咲かせます。2年目の枝には葉は束生しますがその後枯れます。 樹高は50~100cmで、枝は良く分枝します。葉は緑色で、長さ2~4cmの卵形で葉縁に鋸歯があり秋に紅葉します。秋に、白〜薄紅色のリボン状の花を13個前後、上向きに咲かせます。冬に痩果が熟し長い毛を出し風で運ばれる風媒花です。細い枝を多数束ねて手帚に使われました。 名前の由来 和名の由来は、高野山で、この花の枝を摘んで箒を作ったことによります。 属名の「Pertya」はスイス人の自然科学者p A.M. Perty氏(1800-1884)に因みます。種小名の「scandens」は「よじ登る」という意味で、細い枝が他の木や金網などに寄りかかって立ち上るように伸びる性質に拠ります。 コウヤボウキは万葉集にも登場 万葉集では「タマバハキ(たまばはき、多麻婆波伎、玉箒)」と言う名前で詠われています。奈良時代に宮中では、中国から伝来した宮中行事として、初子(はつね)の日に天皇が田を耕し皇后が蚕室を掃い新年の豊穣を願う儀式が行われていました。この時使われるのがコウヤボウキの枝を束ねて宝飾した玉箒で、その日参内した高官に贈られたもの。 万葉集 第20巻 4493番歌 作者:大伴家持 題詞:二年正月三日召侍従竪子王臣等令侍於内裏之東屋垣下即賜玉箒肆宴 于時内相藤原朝臣奉勅宣 原文 始春乃 波都祢乃家布能 多麻婆波伎 手尓等流可良尓 由良久多麻能乎 読み 初春(はつはる)の 初子(はつね)の今日の 玉箒手(たまばはき) 手に取るからに 揺らく玉の緒 意味 新春の 最初の子の日の今日の 玉箒を 手に取ると 玉の緒が揺らいだ 高野箒の花言葉 「働き者」「清潔」 一般名:コウヤボウキ(高野箒)、学名:Pertya scandens、又名:キジカクシ、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱キク目キク科コウヤボウキ属、原産地:日本他、生息分布:本州関東以西〜九州の日本、環境:明るい林、生活型:落葉低木、樹高:50~100cm、葉形:卵形、葉長さ:2~4cm、葉縁:鋸歯、花序形:単生、花冠形:頭状、花色:白〜淡紅色、開花期:9月~10月、花径:2cm、筒状花長:1.5cm、花形:リボン状、果実型:痩果、風媒花。目キク科キク属コウヤボウキ種コウヤボウキ花のタイプ放射相称花花序単頂花序花冠卵形/楕円形葉形卵形葉縁鋸歯状生活型落葉小低木花の色桃 白葉の色赤 緑実の色高さ50.0 ~ 100.0 cm花径2.0 ~ 2.0 cm ランダムな花イワザクラ椿 '花車'カンパニュラ・ポシャルスキャナ比翼檜葉キンロバイヒメヒオウギズイセン