アカネ

Rubia argyi

源氏物語の草木,万葉集でよまれた草木, 季語:秋

  • アカネ
  • アカネ
  • 花名
    アカネ
  • 学名
    Rubia argyi
  • 別名茜葎
  • 原産地日本
  • 開花場所野原・畦道
  • 開花期8月, 9月, 10月
  • 花言葉「私を思って」「媚び」「誹謗」「不審」「傷」

アカネとは

アカネ(茜、学名:Rubia argyi)とは、中国~日本原産でアカネ科アカネ属の蔓性多年生植物です。本州、四国、九州の山野や林縁に自生します。蔓長1~3 mで、茎に四稜が有り、他の植物に巻き付いて成長します。葉はハート型で、2枚の托葉を含めて輪生します。8月~10月に茎先や葉腋から淡黄色の微小な花を咲かせます。根を煮出して茜染の染料に、乾燥させて茜草根(せんそうこん)という生薬とされます。若葉は野菜となります。茜色は赤みがかった橙色で、万葉時代から絞り染めなどに使われています。


万葉集と「あかね」


万葉集では「あかね」と言う名前で詠まれています。


万葉集 第1巻 20番歌


第1巻 20番歌
作者:額田王
題詞:天皇遊猟蒲生野時額田王作歌


原文


茜草指 武良前(紫)野逝(ゆき) 標野(しめの)行(き) 野守者(は)不見(見ず)哉(や) 君之(が)袖布流(振る)



茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流

茜(あかね)指(す) 紫(むらさき)野(の)行き 標(しめ)野(の)行き 野守(のもり)は見ずや 君が袖振る


意味


茜色の光がさす 紫*が咲く野 御領地(しめ縄)の野を行き来して 野守が見ないでしょうか あなたが袖を振るのを

*この額田大の歌への返歌はかぎけん藤田明希ブログ「ムラサキの花は白かった」にあります。


他にアカネを詠った歌
あかねさす日並べなくに我が恋は吉野の川の霧に立ちつつ 車持千年 萬葉集6巻916

一般名:アカネ(茜)、学名:Rubia argyi、シノニム:Rubia akane、生息分布:本州、四国、九州、生活環境:山野や林縁、分類名:植物界被子植物門真正双子葉類リンドウ目アカネ科アカネ属アカネ種、根色:赤黄色(生)→暗紫色(乾燥時)、蔓長:1~3 m、茎:四稜有り、根色:赤い、葉:単葉、葉長:3~7 cm、葉幅:1~3cm、葉形:ハート形で先端が尖る、葉序:4枚輪生、葉柄:長い、葉裏:逆向きの棘有り、花:合弁花、花序形:複集散花序、花冠形:車形で先端が5裂、開花期:8月~10月、花色:淡黄色、花径:0.3~0.4 cm、雄蕊数:5、花の出る場所:先端か葉腋、果実径:0.6cm、果実形:球形、果実型:液果の核果。


  • リンドウ
  • アカネ
  • アカネ
  • アカネムグラ
  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    複集散花序
  • 花冠
    車形
  • 葉形
    心臓形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型多年草
  • 花の色薄黄
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ40.0 ~ 80.0 cm
  • 花径0.3 ~ 0.4 cm

ランダムな花