四月花5 ハクウンボク、エゴノキとの見分け方

ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia)は、日本と中国原産で、エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木です。
樹高は5〜15mです。樹皮色は暗灰色をしており、樹径は25cm程です。葉には1~2cmの毛深い葉柄があります。葉は長さ10〜20cm、幅8~20cmの円形で、葉裏に星状毛が密生するため白緑色に見え、葉脈が目立ち、葉縁には歯牙状鋸歯があり、互生して付きます。

日本では5月の連休頃(5月上旬)に、枝から長さ8~17cmの総状花序を伸ばし、それに花冠長さ1.7〜2.0cmの杯形で先端が5裂した白花を15~20個、下向きに咲かせます。1本の雌蕊のまわりに、10本の黄色い葯を持つ雄蕊が取り囲みます。開花後は1週間程で散ります。9月に小さな球形の蒴果が多数成り、翌年に花が再び咲き出すまで落果せず軸に付いています。用途は、庭木や公園樹、街路樹、材をろくろ細工です。


花名の由来


和名は、白い小花が鈴なりに咲く姿を、空にたなびく白雲に例えたものです。


ハクウンボクとエゴノキの違い


同科同属で似た花に、エゴノキ(斉ゴ木、学名:Styrax japonica)=ジシャ(萵苣)があります。
両者の見分け方は、ハクウンボク(S. obassia)の方がエゴノキより葉が明らかに大きいことです。
斉ゴ木(S. japonica)がジシャ(萵苣)と言われるのに対し、ハクウンボク(S. obassia)は「オオバジシャ(大葉萵苣)」と呼ばれます。


ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia)
エゴノキ(斉ゴ木、S. japonica)
左:ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia)、右エゴノキ(斉ゴ木、S. japonica)

葉形は、ハクウンボク(S. obassia)は大な楕円形で、エゴノキ(S. japonica)は小さく細長い。
花柄は、ハクウンボク(S. obassia)は短く、エゴノキ(S. japonica)は長くぶら下がる感じです。

花言葉と詳細は本文をご参照ください。

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ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia)
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