12月31日の誕生花|檜、千両
ヒノキ(桧、檜、ひのき、学名:Chamaecyparis obtusa)は、日本や台湾原産で、ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉高木です。樹木は昔から「法隆寺の塔」のような高級建築材に使われています。現在でも、芳香の良い高級材として風呂材や屋根材、造作材、建具材、家具材、曲物材に使われるとともに、リラックス効果のある精油成分「ヒノキチオール」が採取されます。葉に殺菌効果があり彩りやクッション、水分補給のため松茸や干物などの食品の下に敷かれます。
ですが、何といっても、ヒノキと言えば、「檜舞台に立つ」という言葉があるほど、歌舞・能楽・演劇、大劇場などの格式のある晴れ舞台の建材にされるのは、強度があることに加え、芳香が演者にリラックス効果を与えているかもしれません。残念なことに、春に飛翔する花粉が花粉症の原因の一つとされます。花言葉は「不滅」「不老」です。
センリョウ
センリョウ(千両、学名:Sarcandra glabra)は、インド、マレーシア、日本原産で、センリョウ科センリョウ属の常緑小低木です。葉に光沢があり薄く皮質で葉縁に鋸歯があります。葉上に果実を成らせます。センリョウは無花被花(achlamydeous flower)で花には花被がありません。夏に緑色の雌蕊が出てその横に薄緑色の雄蕊が付きます。冬に球形の赤い果実が成ります。お正月飾りの縁起物の木として、この赤い実がついた枝が生花に使われます。一般的には、庭木や寺木、床飾りの寄せ植え、生け花に用いられます。花言葉は「富貴、富」です。
黄色い実が成るものは、キミノセンリョウ(黄実千両、学名:Sarcandra glabra f. flava)と呼ばれます。