万178.万葉名はチチ 公孫樹 万葉集
万葉集シリーズはもうじきいったん終了します。
イチョウ(公孫樹、学名:Ginkgo biloba L.)イチョウ(公孫樹、学名:Ginkgo biloba L.)は、中国原産で、イチョウ科イチョウ属の落葉高木です。樹高20〜4 0mになります。葉は幅が5〜7 cmで中央に独特の切れ目のある扇形をしており、初夏には緑色ですが、秋に美しい黄金色に紅葉し、冬に落葉します。雌雄異株です。雄花と雌花は、葉と同時に出て、4月〜5月に開花します。雄花は葉腋から出て2〜3 cmの穂状花序に黄緑色の花を垂下して付けます。雌花は黄色い胚珠だけの花を直立させて付けます。風により花粉が飛散する風媒花で、飛散時期は4月〜5月です。雄花から出た花粉が、雌花の胚珠にが到達すると発芽して2個の精子となり、その1個が卵細胞に到着し受精して種子が成ります。結実期は9月〜10月です。薄茶色の球形の果実の中に、直径2〜3 cmの球状の種子(銀杏)が出来ます。老木に成ると、「ちち」と呼ばれる気根が下がることがあります。
万葉集とイチョウ
万葉集 第19巻 4164番歌
作者:大伴家持(おおとものやかもち)
題詞:慕振勇士之名歌一首
登場する草木:チチ=イチョウかイヌビワ、ここではイチョウとします。
原文
知智乃實乃 父能美許等 波播蘇葉乃 母能美己等 於保呂可尓 情盡而 念良牟 其子奈礼夜母 大夫夜 无奈之久可在
読み
ちちの実(み)の 父の命(みこと) ははそ葉(ば)の 母の命(みこと) おほろかに 心尽して 思ふらむ その子なれやも 大夫(ますらを)や 空しくあるべき
意味
お父様や お母様が 心から思っておられるような (私は)そんな子ではないが 男子たるもの 無為に生きるべきではないな。
花言葉や詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
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