万130.この花を見てあなたを偲ぶ🙂額紫陽花【万葉集草木】
ガクアジサイ(額紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla f. normalis)は、日本原産で、アジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木です。梅雨時に咲き、紫色の小花が沢山集合した花と言えば思い浮かぶと思います。本あじさいと呼ばれる、全面が装飾花から成るアジサイ(紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla)は、このガクアジサイ(本種)を改良して、後に作られたものです。遠い万葉時代から存在し、万葉集でも詠われています。
万葉集と草木
ガクアジサイを詠った歌です。
万葉集 第20巻 4448番歌
作者:橘諸兄
題詞:天平勝宝7年5月11日左大臣橘卿宴右大辨丹比國人真人之宅歌三首
左大臣 橘諸兄卿が宴会で(部下の)右大辨 丹比國人真人(たじひのくにひとまひと)の邸宅で詠んだ歌3首
登場する草木:安治佐為(あぢさゐ、現在のガクアジサイ
原文
安治佐為能 夜敝佐久其等久 夜都与尓乎 伊麻世和我勢故 美都々思努波牟
読
意味
紫陽花の 八重が幾重にも咲くように いつまでも 元気でいてください 私はこの花を見るとあなた様を偲ぶことでしょう。
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