奈良の都よ、カムバッーク😢万葉集草木71.テイカカズラ

テイカカズラ(定家葛、学名:Trachelospermum asiaticum)は、日本と朝鮮半島原産でキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑蔓性低木です。蔓状の茎先から出た花序に芳香のある白花を多数つけます。花名は歌人である藤原定家の墓に咲いていたことから命名されました。


万葉集と定家葛


万葉集では「岩綱」で詠まれています。


万葉集 第6巻 1046番歌


作者:作者不詳、
題詞:傷惜寧樂京荒墟作歌
   傷惜(いたみ)寧樂京(ならの京)荒墟(荒廃)作歌→ならの京の荒廃を悼んで作る歌


原文


石綱乃 又變若反 青丹吉 奈良乃都乎 又将見鴨


訓読


石綱乃(の) 又變(復)若(ち)反(返り) 青丹(に)吉(よし)  奈良乃(の)都乎(を) 又将(も)見鴨(かも)

岩綱の また復ち返り(繰り返し) あをによし 奈良の都を またも見むかも


意味


(岩を這うテイカカズラの)蔓のように 繰り返し 奈良の都を また見ることができるだろうか。

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