桃には乙女か 万葉集草木シリーズ14.モモ
モモ(桃 、学名:Amygdalus persica)は、中国原産で、バラ科モモ属の落葉小高木の果樹です。中国では災いを除き福を招く花として愛でられており、日本へは弥生時代に渡来しました。「古事記」にはイザナギが悪鬼から逃れるのに桃を投げてたという記述があります。平安時代から桃の節句で観賞されるようになりました。桃には、主に果実を食べる品種と花を愛でる花桃、両方可能な品種があります。
万葉集でもうたが詠まれています。
万葉集の巻と作者名
巻19・4139 作者名:大伴家持
天平勝宝2年3月1日=太陽暦4月15日
【読み】
原文は面倒でいらないという方のために、ここでは「読み」だけを記します。意味は見ての通りです。
春苑(春のその) 紅(くれない)匂う(におう) 桃の花 下照(したで)る道に 出で立つ乙女(をとめ)