「千両万両」、棘が痛い「アリ通し」

「千両万両」、棘が痛い「アリ通し」
「かぎけん花図鑑交流ページ」への投稿はこちらへ

アリドオシ(蟻通し、一両、学名:Damnacanthus indicus)とは、日本~朝鮮半島、中国、インド原産でアカネ科アリドオシ属の常緑広葉低木です。
別名で、イチリョウ(一両)、タマゴバアリドオシ (卵葉蟻通) と呼ばれます。関東以西〜九州、沖縄の山地で常緑樹の林下に自生します。
これは、江戸時代から正月床飾りの縁起物として、センリョウ、マンリョウ、アリドオシを並べて、「千両、万両、有り通し」と、千両や、万両が、有り続け’て困らない)金運に恵まれることを
願う庶民の気持ちの表れです。

樹高は20~60cmで、主茎は直立し、側枝は二又して横に広がります。
若い枝には長さ1~2cmの目立つ鋭い棘があり、葉と同じ長さがあります。
短い葉柄のある葉は緑色で長さ1~2cm、幅0.6~1.2cmの卵形で全縁で、対生に付きます。

4月~5月に、枝先や葉腋から、純白の小花を2個ずつ咲かせます。花冠は長さ1cmの漏斗状で先端が4裂し、裂片は長さ0.3cm程です。萼は赤茶色で4裂します。
11月~1月に、直径0.5cm程の赤い小さな球形の核果が成ります。果実の先端には4個の萼片が残ります。
果実内に長さ0.4cm程の核が3個あります。
枝に棘を付けて鹿などの食害から身を守っています。


旧貨幣の名前が付く植物


マンリョウ、センリョウ、ヒャクリョウ、ジュウリョウ、イチリョウのように旧貨幣名がついている植物は果実の多さや樹高の高さに拠ります。果実が多いものから少ないものの順に以下の様になります。この内、センリョウはセンリョウ科で、イチリョウはアカネ科、その他は、ヤブコウジ科の植物です。

マンリョウ(万両、学名:Ardisia crenata)ーヤブコウジー、
センリョウ(千両、学名:Chloranthus glaber)-センリョウ科、
ヒャクリョウ(百両、学名:Ardisia crispa)ーヤブコウジ科、
ジュウリョウ(十両、学名:Ardisia japonica )ーヤブコウジ科、
アリドオシ(一両、学名:Damnacanthus indicus)-アカネ科

一般名:アリドオシ(蟻通し、学名:Damnacanthus indicus、又名:、アリドウシ、イチリョウ(一両)、分類名:分類名:植物界被子植物真正双子葉類アカネ目アカネ科アリドオシ属アリドオシ種、生活型:常緑低木、原産地:日本~朝鮮半島、中国、インド、生息分布:関東以西〜九州、沖縄、生活環境:山地で常緑樹下、樹高:20~60cm、枝:長さ1~2cmの目立つ鋭い棘があり、葉柄:短い、葉質:皮質、葉色:緑色、葉形:卵形、葉長さ:1~2cm、葉幅:0.6~1.2cm、葉縁:全縁、葉序:対生、開花期:4月~5月、花の咲く場所:枝先や葉腋、花色:純白、花冠長:1cm、花冠形:漏斗状で先端4裂、裂片長:0.3cm、雌蕊の花頭:4裂、萼:4裂、果実期:11月~1月、果実径:0.5cm、果実色:赤、果実形:球形、果実型:液果+萼片残り、用途:鉢植え、盆栽、正月の床飾。

■関連ページ
一両(イチリョウ、アリドオシ)
特集 赤い実
Feature: Red Fruits
特辑:红色果实
かぎけんWEB図鑑|木の実・草の実図鑑
「かぎけん花図鑑交流ページ」への投稿ページ
「千両万両」、棘が痛い「アリ通し」、かぎけん花図鑑、2025年1月3日(金)
#千両万両アリドオシ #蟻通し #赤い実 #かぎけん花図鑑 #株式会社科学技術研究所

  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ
  • アリドオシ

他の記事