その黄金の杯で飲んではならぬ!「ゴールデン・カップ」
ゴールデン・カップ(Solandra maxima)は、南国の植物園では玄関付近の壁面を蔓で登攀し黄金色の花を咲かせます。
花名は「黄金の杯」で立派なゴブレット状ですが、ちょっと待った、その黄金の杯で飲んではならぬ! 残念ながら全草に神経性の毒があります。
猛毒に注意 ゴールデン・カップ(Golden cup、学名:Solandra maxima)
ゴールデン・カップ(Golden cup、学名:Solandra maxima)とは、メキシコ、コロンビア、ベネズエラなどの中南米原産で、ナス科ソランドラ属の蔓性常緑低木です。
別名で、ウコンラッパバナ(鬱金喇叭花)、カップ・オブ・ゴールド(Cup of Gold)、メキシコ名ではコパ・デ・オロ (黄金の杯)、学名のソランドラ・マキシマ(Solandra maxima)、Chalice vineとも呼ばれます。
蔓長は300~700 cmになります。成長が早い植物で、蔓が長く伸びて節から気根を出して他の木に絡まりながら茂り、枝は一日に数10 cm伸びます。
葉は緑色で光沢が有ります。
12月から翌年5月に、直径15~20 cmの杯状(カップ型)の花を咲かせます。
花は、開花時には白または明るい薄黄色ですが、時間の経過と共に黄色味を帯び、数日たって萎む頃には褐色となります。
花弁には5本の紫褐色の筋が入ります。花中央部には、長い雄蕊があります。
花にはココナッツに似た芳香があり、特に夜に強く臭って、受粉者となるコウモリ(蝙蝠)を引き寄せます。
ゴールデン・カップの受粉者の蝙蝠
ゴールデン・カップ(Solandra maxima)の受粉者となる「蝙蝠」(写真は、オリイコウモリ、The Orii Flying Fox)
残念ながら、花、葉、茎、根など、全草に毒があります。毒性の主原因はアルカロイド類(スコポラミンやアトロピンなど)で、これらは「幻覚誘発剤」として、神経系に作用し、中毒症状としてめまい、幻覚、吐き気、心拍数の増加などを引き起こす可能性があり取り扱いに厳重な注意が必要となります。
花言葉や詳細説明は本文をご参照ください。
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その黄金の杯で飲んではならぬ!「ゴールデン・カップ」かぎけん花図鑑 花日記2024年12月29日(土)、
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