山菜の代表、万葉集草木シリーズ20.ワラビ
万葉集草木シリーズ20.ワラビ
ワラビ(蕨蕨、学名:Pteridium aquilinum)は、日本などの温帯地方〜熱帯地方原産で、コバノイシカグマ科ワラビ属のシダ類の多年草です。山野に自生します。シダ植物なので花弁は無く、胞子があります。春に出る芽は葉先が巻いています。花言葉は「不変の愛」。
万葉集ではワラビの歌が1首が詠まれています。俳句には、季語を1つ入れて、2つ入れてはいけないと言うルールがありますが、短歌の場合は、主に心情をうたうので、季語は無くても良いし、逆に2つあっても良いというようにルールは大らかです。
注記)万葉集で読まれた「 さわらび(左和良妣)」はワラビでなく、ゼンマイの1種という説もあります。
ワラビ万葉集の巻と作者
第八巻:1418 志貴皇子(しきのみこ)懽御歌一首 万葉名:わらび
【原文】
石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨
【読み】
いわ(石)ばしる(激) たるみ(垂見)の(之)うえ(上)の(乃) さわらび(左和良妣)の(乃) もえ(毛要)いずる(出)はる(春)に(尓)なりに(成)ける(来)かも(鴨)
【意味】
岩の上を迸る 滝の上の早蕨が 新芽を出す春に 成ったなあ
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