戯れの恋歌?👘😀😄万葉集草木118.合歓木

ネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)は、マメ科ネムノキ属の落葉小高木です。葉は緑色の偶数二回羽状複葉で互生して付き、夜になると閉じて眠るように見えることが和前の由来です。花はマメ科特有の蝶形をしておらず、6月〜8月の夜に桃色の雄しべが沢山集まった直径5 cm程の半球状の一日花を咲かせます。


万葉集とネムノキ


万葉集 第8巻 1461番歌


作者:紀小鹿(紀女郎)
題詞:紀女郎(きのいらつめ)贈大伴宿祢家持(おおとものすくねやかもち)歌2首
登場する草木:ネムノキ
紀女郎が大伴家持に花枝に添えて歌を贈っています。歌は2首歌で花は2花でそれぞれ合歓の花と茅花(つばな、チガヤ)です。その内1首がこの合歓木(ねぶのき、ねむのき)を詠ったものです。


原文


晝者咲 夜者戀宿 合歡木花 君耳将見哉 和氣佐倍尓見代


読み


晝(昼)者(は)咲(き) 夜者(は)戀宿(寝る) 合歡木(ねぶ)(の)花 君(の)耳将見(め)哉(や) 和氣(わけ)佐倍(さへ)尓(に)見代(みよ)

昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴(わけ、若い人→家持)さへに見よ


意味


昼は開き 夜は(葉を閉じて)恋しく思いながら寝る 合歓(ねぶ)の木(を) 主人(私=紀女郎)だけが見ていいのかしら 若いあなた(家持)もご覧なさいな。

年上女性から青年貴公子への遊び心に溢れた歌。


詳しくはこちら ... 以下本文に続く


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