薬用植物園の花5 ヒメコウホネ(姫河骨)

【似た者同士】ヒメコウホネとコウホネの違いを写真で見る。

ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)は、日本固有種で、スイレン科の浮葉性多年生水草です。草丈は10〜40cmです。水底にある白い根茎(白骨のように見えることが花前伊の由来)から細長い花茎を伸ばし、5月〜9月に先端から花径2~3.5cmの黄金色の花を一輪咲かせます。花は中央から周辺に向けて、大きなメシベ(雌蕊)→多数のオシベ(雄蕊)→円周方向に多数のぐるりと巻いて咲く細長い花弁→5枚の萼片から構成されます。言い換えると、5枚の萼片の中に蕊と花弁があります。葉と花に光沢があります。
ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)と、コウホネ(河骨、学名:Nuphar japonicum)は似ています。


ヒメコウホネとコウホネの違い


草丈は同じですが、ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)は、コウホネ(河骨、学名:Nuphar japonicum)を一回り小さくしたような花を咲かせ、花中央にある柱頭盤の切込みが浅い。一番違いが分かりやすいのは葉の形と位置です、ヒメコウホネ(N. subintegerrimum)の葉は円心形で浮葉なのに対し、コウホネ(N. japonicum)の葉は長楕円形の気中葉です。


ヒメコウホネ コウホネ 

上、ヒメコウホネの葉は水上に浮く浮葉で円心形をしています。
下、コウホネの葉は空気中にある気中葉で長楕円形をしています。


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