キングプロテア

Protea cynaroides

南アフリカ共和国の国花

花名
キングプロテア
学名
Protea cynaroides
別名King Protea, プロテア・キナロイデス, キング・プロテア, ジャイアントプロテア
原産地南アフリカ
開花場所庭, 切り花・生け花, 温室, 植物園, 亜熱帯地域, 鉢花
開花期4月, 5月, 6月, 10月, 11月, 12月
花言葉「王者の風格」

キングプロテアとは

キングプロテアとアーティチョークの意外な関係

キング・プロテア（King protea、学名：Protea cynaroides）とは、南アフリカ原産で、ヤマモガシ科プロテア属の常緑低木です。
原産地では、南西部と南部フィンボス地域に広く分布しており、酸性で痩せた、水はけの良い環境を好みます。

花の王様とも賞賛されるプロテアの代表品種で、南アフリカ共和国の国花とされます。
学名のプロテア・キナロイデス（Protea cynaroides）と言う名前でも呼ばれます。
播種から出荷までに5年を要すると言うとても長い栽培期間を要する植物です。

樹高は1～2 mです。葉は皮質で厚く光沢があり、卵形で、互生して付きます。
花は干ばつにも耐え現地では周年咲きますが、日本の多湿には弱いので日本では夏場を除く4月～12月に開花します。
花序は直径12～30 cmの頭状花で、萼片数（総苞片数）は10列以上、花色（実際は総苞片色）は桃・赤・白があります。
花の内、外側にあるピンクや赤、白の花弁のように見えるものは総苞片で、その内側が多数の蕊で構成される頭状花序です。
蕊は外側から立ち上がり、中心に向かって咲き進みます。

現地ではオナガミツスイ（Sugarbird、学名 Promerops）という鳥や、甲虫が花粉を運ぶ、鳥媒花や虫媒花です。
熱帯植物なのでハワイ等ではホテルやレストランのフラワーアレンジメントの花材として豊富に使われます。
日本では珍しく、また高価な植物でしたが、最近は多数輸入され豪華なフラワーアレンジメントなどにも盛んに使われています。

花名の由来

属名の「Protea」はギリシャ神話に出て来る変幻自在な神の「Proteus（プロテウス）」から、

種小名の「cynaroides（キナロイデス）」は頭花が「アーティチョーク（Artichoke、学名：Cynara scolymus）」の蕾に似ていることに因ります。

右：キング・プロテア（Protea cynaroides）、左：アーティチョーク（Cynara scolymus）の蕾
キングプロテアの種小名：cynaroidesは、アーティチョークの属名：Cynaraと関係。

似た花

キング・プロテア（King protea、学名：Protea cynaroides）と似た植物に、同じヤマモガシ科のピンクッション（Pincushions、学名：Leucospermum spp.）があります。プロテアはプロテア属で、ピンクッションはレウコスペルマム属です。

花言葉

「王者の風格」

一般名：キング・プロテア（King protea）、
学名：Protea cynaroides（プロテア・キナロイデス）、
別名：キング・プロティア（King protea）、プロテア・キナロイデス（Protea cynaroides）、
分類名：植物界被子植物門双子葉植物綱ヤマモガシ目ヤマモガシ科プロテア属、
生活型：常緑低木、
原産地：南アフリカ、
生息分布：南西部と南部フィンボス地域、土壌：酸性で痩せた、水はけの良い環境
樹高：1～2 m、分枝する、
葉柄：有、葉質：皮質で厚く光沢がある、葉色：濃緑色、葉形：卵形/楕円形、葉長さ：10cm、葉幅：5cm、葉序：互生、
開花期：現地では周年、日本では夏場を除く4月～12月、花序形：頭状花序、花序径：12～30 cm、萼片数（総苞片数）：10列～、花色（実際には、総苞片色）：桃・赤・白、
用途：庭植え、鉢植え、フラワーアレンジメント、切り花、生け花、庭木、ロックガーデン、ドライフラワー、注記：プロテオイド根。