ジャノヒゲ
架空の動物名、爬虫類名
- 花名ジャノヒゲ
- 学名Ophiopogon japonicus
- 別名リュウノヒゲ, 竜の髭, モンドグラス, Mondo Grass, Dwarf lilyturf, Ophiopogon japonicus, Fountain plant, monkey grass, ヤマスゲ, 山菅
- 原産地日本、中国
- 開花場所野原・畦道, 園芸品種, 観葉植物
- 開花期7月, 8月
- 花言葉「変わらぬ思い」「深い思いやり」
ジャノヒゲとは
ジャノヒゲ(蛇の髭、学名:Ophiopogon japonicus)は、日本・中国原産で、キジカクシ科ジャノヒゲ属の耐陰性常緑多年草です。別名でリュウノヒゲ(竜の髭)や、ヤマスゲ(山菅)、モンドグラス(Mondo Grass)、Fountain plant、monkey grass、Dwarf lilyturfとも呼ばれます。日本全国の林や草原に自生し園芸種も育種されています。
草丈は10-20cmで匍匐枝を出して群生し増えます。葉は根生葉で、質は光沢のある濃緑をしており、長さ10~20cm、幅0.2~0.3cmの線形です。葉に隠れて、夏に総状花序を伸ばし、淡紫色又は白色で花径0.7cmの小花を下向きに咲かせます。花後に果実が成りますが、果皮は早く落ちて剥き出しになった種子は種子径0.7cmで青い(瑠璃色)球形をしています。
草丈が低く常緑の葉は踏まれても強く株が密に増殖し日影に強いことから、グランドカバーや、ロックガーデン、ゴルフ場に使われます。根は消炎・滋養強壮材の漢方薬「麦門冬」の材料に、茎は食用となります。
■万葉集と菅山(ジャノヒゲ)
万葉集 第4巻 564番歌
作者:大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)
題詞:(大伴坂上郎女歌二首)
登場する草木:菅山(万葉名)=ジャノヒゲ
原文
山菅之 實不成事乎 吾尓所依 言礼師君者 与孰可宿良牟
よみ
山菅の 実ならぬことを 我(わ)れに寄せ 言はれし君は 誰(た)れとか寝(ぬ)らむ
意味
山菅(やますげ)のようには 実らない仲を 私にかこつけて 噂されたあなたは 本当はどなたと寝てらしたのかしら。
■花名の由来
和名は線形の葉を竜や蛇の髭に見立てて付けられました。
属名の「Ophiopogon」は、ラテン語で「Ophio(蛇)」+「pogon(髭)」を意味する複合語です。「japonicus」は日本のと言う意味です。
■花言葉
「変わらぬ思い」「深い思いやり」
■ジャノヒゲとオオバジャノヒゲ
似た花で、ジャノヒゲ(O. japonicus)より花や葉がより大きい、オオバジャノヒゲ(学名:Ophiopogon planiscapus)があります。オオバジャノヒゲ(O. planiscapus)の 園芸品種には、オオバジャノヒゲ’コクリュウ’(大葉蛇の髭’黒龍’、学名:Ophiopogon planiscapus 'Kokuryu')があります。
■同属(ジャノヒゲ属)で似た花
●ジャノヒゲ(蛇の髭、学名:Ophiopogon japonicus)―「大葉蛇の髭」より草丈が低く花も一回り小さい、白~薄紫色花、種子は深青色。
●オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭、学名:Ophiopogon planiscapus) ―「蛇の髭」より草丈が高く花も一回り大きい、白花、種子は濃灰色。
●オオバジャノヒゲ’コクリュウ’(大葉蛇の髭’黒龍’、学名:Ophiopogon planiscapus 'Kokuryu')ー「大葉蛇の髭」の園芸品種、白~薄紫色花、葉が黒い、種子は濃灰色。
●ノシラン(熨斗蘭、学名:Ophiopogon jaburan ) ー「大葉蛇の髭」より草丈が高く、種子は楕円形でコバルト色。
●ヤブラン(藪蘭、学名:Liriope muscari) ―「大葉蛇の髭」より草丈が高く、種子は黒紫色。
一般名:ジャノヒゲ(蛇の髭)、学名:Ophiopogon japonicus、別名:リュウノヒゲ(竜の髭)、モンドグラス(Mondo Grass)、Fountain plant、monkey grass、Dwarf lilyturf 、分類名:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目キジカクシ科ジャノヒゲ属ジャノヒゲ種 、原産地:日本・中国、分布:日本全国、環境:林・草原、生活型:常緑多年草、草丈:10-20cm、葉色:光沢のある濃緑、葉形:線形、葉序:根生、葉長:10~20cm、葉幅:0.2~0.3cm、花序形:総状花序、開花期:7月~8月、花色:淡紫・白、花径:0.7cm、果実:果被はすぐ落ちて種子が剥き出しになる、種子形:球形、種子径:0.7cm、種子色:青(瑠璃色)、用途:グランドカバー、ロックガーデン、ゴルフ場、根は漢方薬「麦門冬」、茎は食用。