クチナシ
源氏物語の草木,一日花,夜咲く
- 花名クチナシ
- 学名Gardenia jasminoides
- 別名ガーデニア, 梔子, common gardenia, gardenia
- 原産地東アジア
- 開花場所庭, 鉢花
- 開花期6月, 7月
- 花言葉「喜びを運ぶ」、「とても幸せです」
クチナシとは
クチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)は、東アジア原産で、アカネ科の常緑低木です。
葉には光沢があり楕円形をしています。
初夏に葉腋から花柄を出し単項花序に香りの良い純白の花を付けます。花は筒状花で先端が5〜6裂します。当初、純白だった花も、時間の経過とともに黄色く変色します。
秋に熟す果実はサフラン(Saffron、学名:Crocus sativus ) と同成分であるクロシン(Crocin)が含まれ、乾燥させて、黄色や青の着色料として使われます。お節料理の栗きんとんを作るときに薩摩芋を綺麗な黄色に染めたり、沢庵を漬ける時に使い白い大根を黄色に染めるのに使われます。果実を発酵させて青い染料を作り衣類を青く染めることもできます。さらに、果実は生薬や漢方薬「山梔子」の材料にも使われます。花は香水の材料ともなります。
残念なことに、蟻やオオスカシバの幼虫がつき易いです。
クチナシという花名は、果実が熟しても割れないことから来ています。繁殖は挿し木で行います。
花は一重咲きが基本種ですが、八重咲き、大輪咲きもあります。
最近では、矮性品種として、クチナシより樹高や、花と葉が小振りなヒメクチナシ(姫梔子、コクチナシ、小梔子、ガーデニア、Gardenia)が多く鉢物で出回っています。
梔子は紫蘭と共に5月6日の誕生花とされます。
クチナシとコクチナシの違い
クチナシより樹高が低く、花や葉も一回り小さめです。上に伸びない分、横に分枝し広がります。
クチナシ:樹高は100〜150 cm、葉身長:10〜15 cm、花径は10 cm、果実長は1.5〜2 cm。
コクチナシ:樹高は30〜40cm、葉身長:3-8cm、花径は4-5cm、果実長は1 cm。
春夏秋の3大香木+冬のロウバイ
花には芳香があり、三大香木と言われる、
春のジンチョウゲ(沈丁花、学名:Daphne odora)、
夏のクチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)、
秋のキンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)に、
冬のロウバイ(蝋梅、学名:Chimonanthus praecox)が加えられることがあります。
花言葉
「喜びを運ぶ」、「とても幸せです」
一般名:クチナシ(梔子、梔)、
学名:Gardenia jasminoides、
別名:ガーデニア(Gardenia)、ヤエクチナシ(八重梔子)、センプク、サンシシ(山梔子)、ケープジャスミン(Cape jasmine)、Common gardenia、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類リンドウ目アカネ科クチナシ属クチナシ種、
原産地:東アジア、樹高:100〜150 cm、
葉身:10〜15 cm、
開花期:6月~7月、基本種:一重咲き、花弁数:5〜6枚、花径:10 cm、花色:白、
果実長:1.5〜2 cm、果実色:朱赤、結実期:10月~11月
注記:一日花、夜咲く花。