タカサゴユリ
Lilium formosanum
- 花名タカサゴユリ
- 学名Lilium formosanum
- 別名タイワンユリ, 台湾百合, ホソバテッポウユリ, 高砂百合
- 原産地台湾
- 開花場所野原・畦道, 植物園, 海外
- 開花期7月, 8月, 9月, 10月
- 花言葉威厳
タカサゴユリとは
タカサゴユリ(高砂百合、学名:Lilium formosanum)は、台湾原産で、ユリ科ユリ属の耐寒性球根植物で,、鉄砲百合に似た白花を咲かせます。荒地,道端、高速道路法面に自生します。
タカサゴユリとテッポウユリの違い
高砂百合(L. formosanum)に似た花に、鉄砲百合(L. longiflorum)があります。どちらも白く、同じ大きさの花(花径:10~15cm)を咲かせます。 違いは、
鉄砲百合(L. x formolongo)は、草丈が低く(草丈:50~100cm)、開花は春~初夏(4月~6月)と早く、花被片外側は白く、葉幅が広い(2~3cm)。
高砂百合(L. formosanum)は、鉄砲百合(L. longiflorum)より草丈が高い(草丈:70~150cm)、開花時期が夏~初秋(7月~9月)と遅く、花被片(筒状花)の外側に赤い縞があり、葉幅が細い(0.4~1.3cm)ことです。
タカサゴユリとシンテッポウユリからシンテッポウユリ誕生
タカサゴユリ(L. formosanum)とテッポウユリ(鉄砲百合、L. longiflorum)には自然交雑がありシンテッポウユリ(新鉄砲百合、学名: Lilium x formolongo)と呼ばれます。
属名「Lilium」は、ラテン語の「leirion(白色)」から、種小名「formosanum」は「台湾の」と言う意味です。花言葉は「威厳」。
タカサゴユリとシンテッポウユリの違い
タカサゴユリとシンテッポウユリは似ており、以前は、タカサゴユリは筒外側に赤縞があり、シンテッポウユリには赤い縞が無いということが判定基準でしたが、タカサゴユリにも赤い線がないものがあり、シンテッポウユリも交雑を何度も繰り返されることによってタカサゴユリと見分けがつかない状態となっています。
野生の白い「問題の植物」
葉が細く、花被片中肋の色(テッポウユリ:白、タカサゴユリ:紫斑)、葯色(テッポウユリ:黄色、タカサゴユリ:赤褐色)、開花期(タカサゴユリ:7月~8月、テッポウユリ:4月~6月)
「花被片中肋(花筒の外側のこと)が白いのが新テッポウユリで、薄茶色(赤系)の筋が入るのが高砂ユリ」と言われますが、「日本帰化植物友の会通信」に「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」*という興味深い資料がありました。
、タカサゴユリ(別名:シンテッポウユリ)
シンテッポウユリは、テッポウユリとタカサゴユリから、人工・自然交雑されて生まれ逸散し野生の「問題の植物」となっており、何とも名前の付けようがないようです。
全農協さんによる「結び」で、この「問題の植物」を。シンテッポウユリ(別名:タカサゴユリ)または、タカサゴユリ(別名:シンテッポウユリ)と記載するのが良いのではないかという提案がありましたが、記事が少し前のものなので現在はどうか定かではありません。
*「日本帰化植物友の会通信全農協 No.5(2005年10月23日発行)「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」
https://www.zennokyo.co.jp/wp-content/uploads/2022/11/znk-tomonokai05.pdf
一般名:タカサゴユリ(高砂百合)、学名:Lilium formosanum、別名:タイワンユリ(台湾百合)、ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)、分類名:植物界被子植物門単子葉植物網ユリ目ユリ科ユリ属 、原産地:台湾、草丈:100~150 cm、開花期:7月~10月、花色:白、花径:10 cm。
ユリ属には、ヤマユリ(山百合)やカノコユリ(鹿の子百合)等の交配品種であるオリエンタルハイブリッドや、アジアンティック・ハイブリッド(Asiatic hybrids)という園芸品種もあります。