テイカカズラ
Trachelospermum asiaticum
- 花名テイカカズラ
- 学名Trachelospermum asiaticum
- 別名マサキノカズラ, 定家葛, 柾葛
- 原産地日本、朝鮮半島
- 開花場所野原・畦道, 庭, 墓地・寺院
- 開花期5月, 6月
テイカカズラとは
テイカカズラ(定家葛、学名:Trachelospermum asiaticum)とは、日本と朝鮮半島原産でキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑蔓性低木です。
葉は厚く光沢があり卵状被針形をしており対生につきます。
初夏から梅雨時、蔓状の茎先から出た集散花序に芳香のある白花を多数つけます。花色は時間の経過と共に、白→薄黄色に変わります。花弁は基部が筒状で、先端が5弁に分かれます。
キョウチクトウ科の植物なのでキンポウゲ科の植物と同様に有毒であり、花に芳香があっても、花茶にすることは出来ません。
花後、2個ずつ付いた莢果は成熟すると縦に裂開し銀色の綿毛のついた種子を放出します。風媒花なので種子は風に運ばれて繁殖します。
花名の由来
花名は歌人である藤原定家の墓に咲いていたことから命名されました。
園芸品種にハツユキカズラ(Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura’ )があります。
万葉集と定家葛
万葉集 第6巻 1046番歌
作者:作者不詳、
題詞:傷惜寧樂京荒墟作歌
傷惜(いたみ)寧樂京(ならの京)荒墟(荒廃)作歌→ならの京の荒廃を悼んで作る歌
原文
石綱乃 又變若反 青丹吉 奈良乃都乎 又将見鴨
訓読
石綱乃(の) 又變(復)若(ち)反(返り) 青丹(に)吉(よし) 奈良乃(の)都乎(を) 又将(も)見鴨(かも)
↓
岩綱の また復ち返り(繰り返し) あをによし 奈良の都を またも見むかも
意味
(岩を這うテイカカズラの)蔓のように 繰り返し 奈良の都を また見ることができるだろうか。
一般名:テイカカズラ(定家葛)、学名:Trachelospermum asiaticum、別名:マサキノカズラ(柾葛、真拆蔓)、Asian jasmine、Asiatic jasmine、Yellow star jasmine、分類名:植物界被子植物真正双子葉類リンドウ目キョウチクトウ科テイカカズラ属、原産地:日本、朝鮮半島、環境:山地や庭、樹高:5〜10 m、花冠径:2~3 cm、花色:白→薄黄(時間とともに)、開花期:5月〜6月。