ヤナギイノコズチ
らんまんの花,ヒッツキムシ
- 花名ヤナギイノコズチ
- 学名Achyranthes longifolia
- 別名柳猪子槌
- 原産地日本、台湾、中国、タイ、ベトナム
- 開花場所野原・畦道
- 開花期8月, 9月, 10月
- 花言葉「二重人格」「人懐こい」「命燃え尽きるまで」(ヒナタイノコヅチの花言葉)
ヤナギイノコズチとは
ヤナギイノコズチ(柳猪子槌、学名:Achyranthes longifolia)は、日本、台湾、中国、タイ、ベトナム原産でヒユ科イノコズチ属の多年草です。日本の千葉以北の本州、四国、九州、沖縄の樹林下の木陰に生息します。
草丈は40~100 cmで、全草が無毛、根は塊状で木質化しています。茎断面は四角形です。
葉は緑色で、葉長さ10~20cm、葉幅1~5cmの披針形で先端は鋭く尖ります。葉縁は全縁で、対生に茎に付きます。
8月~10月に、穂状花序を伸ばし緑色の花を咲かせます。花被片は1脈で、花後に鳥の嘴状の果実が成ります。
■果実は「ヒッツキムシ」
果実は「ヒッツキムシ」と呼ばれます。果実は5枚の萼に覆われ、その外側に棘状の2本の苞葉があり、外側に反り返ります。苞葉の基部に付属体があり、大きさと形が異なるので種類が特定できます。苞葉が動物の体にひっかかり果実も一緒に移動して散布されます。
■名前の由来
和名の「イノコズチ」(猪子の槌)という属名は、茎の節がイノシシ(猪)のかかと(踵)のように膨らんでいること、
またハエが卵を産んで出来た「虫こぶ」によりさらに凸凹になった植物の仲間「イノコズチ属」に付けられました。
「ヤナギイノコズチ」はイノコズチ属の植物で、葉が柳の葉に似ていることに拠ります。
学名の内、属名の”Achyranthes(アキランサス)”は、ラテン語の”achyron(籾殻)”+”anthos(花)”の合成語で花の付き方から付けられました。
種小名の”longifolia”は、ラテン語で”long(長い)”+”folia(葉)”の合成語で”長い葉”を意味します。
■イノコズチ属の仲間
同属に、イノコズチ(ヒカゲノイノコズチ、Achyranthes bidentata var. fauriei )や、ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌、学名:Achyranthes fauriei)がありますが、ヤナギイノコズチの葉は細いので見分けられます。
・ヒナタイノコヅチー付属体は0.3mm程の小さな円形、葉は厚く毛が多い。
・ヒカゲノイノコズチー付属体は0.7mm程の大きな円形、葉は薄く毛は殆ど無い。
・ヤナギイノコズチ(柳猪子槌、学名:Achyranthes longifolia)ー付属体は小さい三角形、葉は細長い。
■ヒッツキムシの仲間
引っ付き虫と呼ばれる植物には以下のものがあります。
・イノコズチ類
ヒナタイノコヅチ、ヒカゲノイノコズチ、ヤナギノイノコズチ
・ウマノミツバ
ウマノミツバ
・オナモミ類
イガオナモミ、オオオナモミ、オナモミ、メナモミ
・キンミズヒキ類
キンミズヒキ(金水引、学名:Agrimonia pilosa var. japonica)、ヒメキンミズヒキ、チョウセンキンミズヒキ、ミズヒキ(水引、学名:Polygonum filiforme)
・センダングサ類
アメリカセンダングサ、ウィンターコスモス、コセンダングサ、コバノセンダングサ、センダングサ
・チカラシバ
チカラシバ
・チヂミザサ
チヂミザサ、
・ヌスビトハギ類
ヌスビトハギ、
・ノブキ
ノブキ、
・ハエドクソウ
ハエドクソウ、
一般名:ヤナギイノコズチ(柳猪子槌) 、学名:Achyranthes longifolia、別名:、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ナデシコ目ヒユ科イノコズチ属ヤナギイノコズチ種 、原産地:日本、台湾、中国、タイ、ベトナム、生活型:多年草、草丈:40~100 cm、全草:無毛、根:塊状で木質化、葉色:緑、葉形:披針形で先端は鋭角、葉長さ:10~20cm、葉幅:1~5cm、葉縁:全縁、葉序:対生、開花期:8月~10月、雄蕊数:5,花色:無鳥色、果実形:鳥の嘴状、注記:ヒッツキムシ。