ベラドンナ
有毒植物
- 花名ベラドンナ
- 学名Atropa belladonna
- 別名Deadly nightshade, Bella donna, 魔女の花, 悪魔の草, オオカミナスビ, セイヨウハシリドコロ
- 原産地ヨーロッパ南西部~西アジア
- 開花場所海外
- 開花期5月, 6月, 7月
- 花言葉「沈黙」「人を騙す人の魅力」「汝を呪う」「男への死の贈り物」
ベラドンナとは
ベラドンナ(Bella donna、学名:Atropa belladonna)とは、ヨーロッパ南西部~西アジアに分布するナス科オオカミナスビ属の多年生草本植物です。
別名で、魔女の花、悪魔の草、オオカミナスビ、セイヨウハシリドコロ、英名ではDeadly nightshadeと呼ばれます。
乾燥に強く、日光には弱い、
草丈は40-50cmです。
葉は革質で長さ:5~20cmの卵形/楕円形、全縁、葉は茎の下部では互生、上部では叢生します。
5月-7月に、薄紫色~紫褐色の釣鐘状の花を下向きに咲かせます。
花後に、果実径1cm程の、やや球形をした緑色の果実が成り、その後黒紫色に熟します。果実には猛毒があります。
ベラドンナ(belladonna)とは、イタリア語で「美しい女性 (Bella donna) 」を意味します。ルネサンス時代に、イタリアでは、葉や根を搾って得た液に含まれる「アトロピン」を点眼すると、瞳孔が大きく開き潤んで美しく見えることから、化粧品として流行しました。クレオパトラも使っていたと伝えられます。
全草が有毒植物であり、特に根と根茎に猛毒があることが昔から知られていました。毒は薬にもなるので、根のエキスや単離精製された有毒成分が、生薬「ベラドンナコン(ベラドンナ根)」として鎮痛剤や鎮痙薬、散瞳薬の製剤原料とされます。
果実はブルーベリーと似ている
果実の形や色が、ブルーベリー(Blueberry、学名:Vaccinium)と似ています。ブルーベリーは食用となりますが、ベラドンナは毒があるので食べてはいけません。
花名にベラドンナと付くが
ベラドンナリリーとは別植物です。
花言葉
「沈黙」「人を騙す人の魅力」「汝を呪う」「男への死の贈り物」
花名の由来
ベラドンナ(Bella donna)とは、イタリア語で「Bella(美しい)」+「donna(女性)」と言う意味です。
属名の「Atropa」は、ギリシャ語で「アトロポス(Atropos、引き返せない)」いう意味で、ギリシャ神話に登場する「運命の三女神」であるモイラ家の長女で運命の糸を断ち切る役目をする「Atropos」に因み、草に猛毒があることに起因します。
種小名の「belladonna」は、イタリア語で「美しい女性 (Bella donna)」を意味します。
一般名:ベラドンナ(Bella donna)
学名:Atropa belladonna
英名:Deadly nightshade
別名:魔女の花、悪魔の草、オオカミナスビ、セイヨウハシリドコロ、
原産地:ヨーロッパ南西部~西アジア
生活環境:乾燥地域、日光に弱い、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類ナス目ナス科オオカミナスビ属、
生活型:多年生草本植物、草丈:40-50cm、
葉質:革質、葉形:卵形/楕円形、葉長さ:5~20cm、葉縁:全縁でやや尖頭、葉序:下部は互生、上部は叢生、
開花期:5月-7月、花色:薄紫色~紫褐色、花冠形:釣鐘状、花の咲く方向:下垂、
果実径:1cm、果実形:やや球形、果実色:緑色→黒紫色に熟す
用途:葉は薬用、注記:全草に毒、根と根茎は猛毒。
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