ツゲ
- 花名ツゲ
- 学名Buxus microphylla var. japonica
- 別名ホンツゲ
- 原産地日本
- 開花場所庭, 盆栽
- 開花期3月, 4月
- 花言葉堅固、堅忍
ツゲとは
ツゲ(柘植、学名 : Buxus microphylla var. japonica)とは日本原産でツゲ科ツゲ属の常緑広葉低木です。関東以西の山地に自生します。
3月~4月に、小枝先端や葉腋から総状花序を伸ばし淡黄色の雌花(雌蕊数:1、萼数:6)と、雄花(雄蕊数:4、鄂数:4)を付けます。花序には0.3cm程の小花が群生します。花弁は無く、雌花は花中央に1個の雌花と周辺に数個の雄花を咲かせます。花弁はなく,雄花には萼片と雄蕊が各4個,雌花には萼片6個と雌蕊1個があります。
材は、黄色で堅く緻密で滑らかで美しい木目をしているので櫛や印鑑、将棋の駒などの木工品に使われます。櫛で有名なホンツゲ(本柘植)、地名からアサマツゲ(朝熊柘植)や、サツマツゲ(薩摩柘植)とも呼ばれます。
矮性種に「ヒメツゲ(姫柘植、学名:Buxus microphylla var. microphylla)」があります。両者の違いは、 柘植(B. japonica)の方が、樹高が高いことや葉が大きいことです。花言葉:堅固、堅忍、
万葉集と草木
万葉集では、黄楊(つげ)と言う名前で詠まれており、櫛に使われています。
原万葉集 第9巻 1777番歌
作者: 石川君子
題詞:石川大夫遷任上京時播磨娘子贈歌二首
詠まれる草木:ツゲ
原文
君無者 奈何身将装餝 匣有 黄楊之小梳毛 将取跡毛不念
読み
君無(なく)者(は) 奈(な)何(ぞ)身将装(装)餝(はむ) 匣(くしげ)有(なる) 黄楊(つげ)之(の)小梳(おくし)毛(も) 将取(取らむ)跡(と)毛(も)不念(思はず)
↓
君なくは なぞ身装はむ 櫛笥(くしげ)なる 黄楊(つげ)の小櫛(おくし)も 取らむとも思はず
意味
あなたがいないのに なぜ身を装う必要があるの 櫛箱にある つげの櫛も 取ろうとも思わないわ
一般名:ツゲ(黄楊、柘植) 、学名: Buxus microphylla var. japonicaa、別名:ホンツゲ(本柘植)、アサマツゲ(朝熊柘植)やサツマツゲ(薩摩柘植)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツゲ目ツゲ科ツゲ属ツゲ変種、原産地:日本、生息分布:山形、宮城以南の本州と四国、九州、樹高:1-3m、幹径:0.1m、生活型:常緑広葉低木、葉形:長楕円形、葉長:2~3 cm、葉幅:1~1.5 cm、葉縁:全縁、葉序:対生、雌雄同株、雌雄異花、開花期:3月~4月、花色:淡黄色、花弁数:0、花序形:総状花序、雌花(雌蕊数:1、萼数:6)、雄花(雄蕊数:4、鄂数:4)、花径:0.2~0.3 cm、果実型:朔果、果実形:長球形、結実期:9月~10月、用途:庭木、街路樹、櫛、印鑑、将棋の駒などの木工品。