ハクモクレン
- 花名ハクモクレン
- 学名Magnolia denudata
- 別名マグノリア, 白木蓮, Yulan magnolia, Lilytree, マグノリア・デヌダータ, Magnolia heptapeta, 迎春
- 原産地中国
- 開花場所庭, 植物園, 墓地・寺院, 公園
- 開花期3月, 4月
- 花言葉「崇敬」「慈悲」
ハクモクレンとは
ハクモクレン(白木蓮、学名:Magnolia denudata、シノニム:Magnolia heptapeta)は、中国原産で、モクレン科モクレン属の落葉高木です。ハクレン(白蓮)とも呼ばれます。蕾を漢方薬「辛夷」の材料とするため平安時代の初期以前に日本に渡来しました。
前年から銀毛に包まれていた蕾が春の陽射しと共に開花します。花は新葉が出る前に開花し、枝先に芳香のある白い卵形の花を付けます。花弁は3枚の内花被片と3枚の外花被片から成り、さらに白い3枚の萼片が花弁と見分けが付かないので9枚の花弁があるように見えます。花は上向きに咲き、全開せず半開(開ききらない状態)します。中国で「木蓮」と言えば白木蓮(M. denudata)を指し、日本では紫木蓮(M. liliiflora)をさします。
シモクレン(紫木蓮、Magnolia liliiflora)は濃紅色の花を咲かせます。
ハクモクレンとコブシの違い
同属のコブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)は、同じく白花を咲かせ、花の形も白木蓮(M. heptapeta)と似ています。ハクモクレン(白木蓮、Magnolia heptapeta)の方が花が大きく肉厚、上向きに半開し開花中は葉を展開せず、6枚の花弁と3枚の花弁状萼片が9弁花のように見えます。
コブシ(辛夷、M. kobus)は花びらが6枚で平開し、花の下に1枚の葉を付けます。
花名の由来
花名の由来
和名の「ハクモクレン(白木蓮)」と言う名前は、池ではなく木に咲くス(蓮)に似た白い「ハク(白)」花から付けられました。
属名の「Magnolia」はフランスの植物学者で王立植物園園長「ピエール・マニョル (Pierre Magnol、1638-1725)博士」への献名です。種小名の「denudata」はラテン語で「露出した」という意味です。
蕾は漢方薬に
ハクモクレンは、コブシやタムシバと同様、蕾が鼻炎薬や鼻詰まりに伴る頭痛薬となる「葛根湯加川弓辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)」や「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」、「辛夷散(シンイサン)」などの漢方薬の材料として使われます。これらの蕾はいずれもて辛味があります。漢方薬の「辛夷(シンイ)」で「辛(シン)」とは噛むと辛いことから、「夷(イ)」は東方(或いは、外国)から来た植物を意味します。尚、シモクレンには辛味がないので辛夷の材料には使われません。
花言葉
「崇敬」「慈悲」
一般名:ハクモクレン(白木蓮)、学名:Magnolia denudata(マグノリア・デヌダータ)、シノニム:Magnolia heptapeta、別名:マグノリア、ハクレン(白蓮)、迎春、Yulan magnolia、lilytree、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱モクレン目モクレン科モクレン属、原産地:中国、樹高:10~15 m、樹皮色:灰白色で平滑、葉形:倒卵状長楕円形で先鋭、葉長:10〜15 cm、葉幅:8 cm、葉縁:全縁、葉序:互生、開花期:3月〜4月、花色:白、花弁:内花被片3+外花被片3の合計6枚、萼色:白、萼片:3枚、花径:10~15 cm、果実:袋果が集まった集合果、種子色:赤第色、薬用部分:蕾、用途:街路樹、公園樹、薬用。
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