ヘクソカズラ

Paederia scandens

可哀想な花名

花名
ヘクソカズラ
学名
Paederia scandens
別名ヤイトバナ, 灸花, スカンク・バイン, Skunk vine, Paederia scandens
原産地日本～東アジア
開花場所野原・畦道
開花期7月, 8月, 9月
花言葉「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性」

ヘクソカズラとは

ヘクソカズラ（屁糞葛、学名：Paederia scandens）は、日本～東アジア原産で、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年草です。他の草木に蔓で絡まる雑草です。日本全国の日当たりの良い山野や荒地に生い茂ります。蔓長は2～3 mに伸びます。葉は広卵形～披針形で葉縁は全縁で葉柄の根元に三角形の托葉があり対生して付きます。
7月～9月に鐘状花で先端が5深裂した白地で基部が紅色をした花径1 cm、花長1 cmの花を咲かせます。雄蕊は5本で雌蕊は1本です。とても小さくて可愛らしい花ですが、葉茎に臭気成分のインドールやアルブチンを含むため悪臭があり、英名では’Skunk vine’と呼ばれます。花後に直径0.5cmの黄褐色の果実がなります。

名前の由来

和名のヘクソカズラ（屁糞葛）とは、花を除く全草に悪臭があることから。別名でヤイトバナ（灸花）と呼ばれるのは、花の基部の色がお灸の後の色に似ていることから。

万葉集とヘクソカズラ

万葉時代からある花で、万葉集に「屎葛」と言う名前で詠われています。

万葉集　巻16番3855番歌
作者：高宮王（たかみやの　おほきみ）
題詞：高宮王詠數首物歌

原文

□莢尓　延於保登礼流　屎葛　絶事無　宮将為

読み

菎莢（ざふけふ）に　延（は）ひおほとれる　屎葛（くそかづら）　絶ゆることなく　宮仕へせむ

意味

サイカチに　這い生い覆う　ヘソカズラ（屁糞葛）のように　絶えることなく　宮仕えしたいものだ。　　　　　　　　

花言葉

「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性」

一般名：ヘクソカズラ（屁糞葛）、学名：Paederia scandens 、分類：植物界被子植物真正双子葉類リンドウ目アカネ科ヘクソカズラ属、別名：ヤイトバナ（灸花）、スカンク・バイン（Skunk vine）、生息分布：日本全国～東アジア、環境：日当たりの良い山野、荒地、蔓長：2～3 m、開花期：7月～9月、花径：1 cm、花長：1 cm、花形：鐘状花で先が5深裂、花色：白地で基部は紅色、雄蕊数：5本、雌蕊数：1本、葉形：広卵形～披針形、葉序：対生、葉縁：全縁、托葉：葉柄の根元に三角形の托葉、果実径：0.5 cm、果実色：黄褐色、用途：果実は生・干して生薬に、根を干したものは民間薬に使われます。