クマザサSasa veitchii ポスト 万葉集でよまれた草木花名クマザサ学名Sasa veitchii別名ヘリトリザサ, 隈笹, 縁取笹, 野麦原産地日本(京都)開花場所低山開花期 クマザサとはクマザサ(隈笹、学名:Sasa veitchii)は、京都原産で、イネ科ササ属クマザサ種の多年草です。日本の山林に自生します。 笹と竹は同じ仲間で、草丈が小さく葉鞘(表皮)をずっと付けているものを笹、大き成長し葉鞘を落とすものを竹と呼んでいます。竹と同様、笹にも種類が多数あり、代表的なものにクマザサ(隈笹、学名:Sasa veitchii)、ヤダケ(学名:Pseudosasa japonica)、オカメザサ(阿亀笹、学名:Shibataea kumasaca)などがあります。 クマザサは、名前から葉縁に隈(くま)がずっとあると思いがちですが、若い葉は緑色で白い縁取りはありません。縁取りは、秋〜冬になって葉縁が枯れて出来ます。 古来から、笹の葉には神が降臨するとされ、神前で巫女が舞うときには笹を手に持ちます。 民間療法では葉に防腐・殺菌作用があり各種ビタミンが豊富に含まれて薬効のある植物とされます。 新潟の笹団子のササには、隈取が無い若いクマザサの葉や九枚笹が使われます。防腐作用があることから富山の鱒寿司にも使われています。 万葉集第2巻133番歌 作者:柿本人麻呂 題詞:柿本朝臣人麻呂従石見國別妻上来時歌二首 原文 小竹之葉者 三山毛清尓 乱友 吾者妹思 別来礼婆 読 小竹(笹)之(の)葉者(は) 三(み)山毛(も)清(さや)尓(に) 乱(さやげ)友(ども) 吾(我れ)者(は)妹思(ふ) 別(れ)来(ぬ)礼(れ)婆(ば) ↓ 笹の葉は み山も清(さや)に 乱(さや)げども 我れは妹思ふ 別れ来ぬれば 意味 笹の葉は 山中も葉擦れで騒がしいけれど 私は(ひたすら)別れて来た妻を思っています。 隈笹のデータ 一般名:クマザサ(隈笹)、学名:Sasa veitchii、分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱イネ目イネ科ササ属クマザサ種、別名:ヘリトリザサ(縁取笹)、原産地:日本(京都)、草丈:100〜200 cm、葉身:15〜25 cm、葉幅:4~5cm、葉形:長楕円形、葉色:緑で、秋冬に縁が白くなる、葉序:互生、花色:緑がかった紫色→茶色、花序形:円錐花序、花柱:3、雄蕊数:6、開花期:稀、果実:頴果、果実形:長楕円形、用途:笹団子の笹。目イネ科イネ属ササ種クマザサ花のタイプ放射相称花花序円錐/複総状花序花冠小穂葉形長楕円形葉縁全縁生活型多年生の群生する竹花の色葉の色緑実の色高さ100.0 ~ 200.0 cm花径0.4 ~ 0.6 cm ランダムな花トラマメヒボタンジャマイカ・ポインセチアイワザクラトウカエデアケビ