ビロードモウズイカ
- 花名ビロードモウズイカ
- 学名Verbascum thapsus
- 別名天鵞絨毛蕊花, マレイン, mullein, ホザキモウズイカ, 穂咲毛蕊花, Verbascum thapsus
- 原産地ヨーロッパの地中海沿岸
- 開花場所野原・畦道, 植物園
- 開花期6月, 7月, 8月
- 花言葉「大器の風格」「気立てのよさ」
ビロードモウズイカとは
ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花、、学名:Verbascum thapsus)は、ヨーロッパの地中海沿岸で、ゴマノハグサ科モウズイカ属の二年草です。 翌年の夏に、ロゼット状の基部から、長い茎を出し先端から総状花序を伸ばして多数の黄色い小花を咲かせます。葉は、ビロード状の綿毛で覆われ、柔らかくて、大きく葉長は30 cmになります。葉は上葉と下葉で大きさが極端に異なります。葉に綿毛があるため葉色が灰緑色に見えます。花は優しい薄黄色で、花弁を閉じた状態で咲きます。
観賞用とされる他、花茎はドライフラワーや薬効のあるハーブに、漢方では鎮静・鎮痛・去痰剤、腎臓病・高血圧等の治療薬として用いられます。
別名でマレイン(mullein)と呼ばれます。マインとはラテン語で柔らかいという意味です。
●似た花ービロードモウズイカとアレチモウズイカ
ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花、学名:Verbascum thapsus)と、アレチモウズイカ(荒地毛蕊花、学名:Verbascum virgatum)は似ています。どちらも、背丈と開花時期は同じですが、花の形や、開き方、葉の大きさと付き方などが異なります。
左:花は開ききらず花穂に密に付く、 右:花は平開し花穂に疎らにつく
左:ビロードモウズイカ(ビロード毛蕋花)、 右:アレチモウズイカ(荒地毛蕊花)
左:葉は灰緑色で下葉の方が大きい、 右:葉色は緑色で葉の大きさは上下でさほど変わらない
左:ビロードモウズイカ(ビロード毛蕋花)、 右:アレチモウズイカ(荒地毛蕊花)
ビロードモウズイカ(V. thapsus)の特徴
花は優しい薄黄色で閉じた状態で花穂に密に咲く
葉の大きさが、上葉と下葉で極端に異なる
葉色は羽毛が生えているため、灰緑色に見える。
アレチモウズイカ(荒地毛蕊花)の特徴
花は黄色で平開した状態で花穂に疎らに付く。
葉の大きさは、上葉と下葉で極端に違わない。
葉は無毛なので、緑色をしています。
一般名:ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)、学名:Verbascum thapsus L.(ヴェルバスクム・タンプサス) 、別名:ホザキモウズイカ (穂咲毛蕊花)、マレイン(mullein)、グレート・マレイン(great mullein)、バーバスカム・タンプサス(Verbascum thapsus)、アダムズ・フランネル(Adam's flannel)、ニワタバコ、分類名:植物界被子植物真正双子葉類シソ目ゴマノハグサ科モウズイカ属、原産地:ヨーロッパの地中海沿岸、日本各地、環境:野原や道端で野生化 、草丈:100~200 cm、全草:灰白色の毛が密生、根生葉長:30 cm、茎上の葉:無柄、翼あり、葉色:灰緑色、花序形:総状花序、花序高:50 cm、花柄:短い、花色:黄、花径:2 cm、開花期:6月~8月、果実形:球形、果実状態:毛に覆われ萼に包まれる。
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