山茶花 '乙女サザンカ'
山茶花 '乙女サザンカ'(オトメサザンカ、学名:Camellia sasanqua 'Otome sazanka')とは、日本固有種で、ツバキ科ツバキ属の常緑中低木「椿」の園芸品種「カンツバキ群」です。
サザンカ カンツバキ群ー開花期:12月~3月、花色:明桃色、花の形:千重咲、花の大きさ:中輪。
サザンカ(学名: Camellia sasanqua)の3つの園芸品種群の中では、カンツバキ群に入ります。
サザンカ(C. Sasanqua)の3群とは、サザンカ群(Sasanqua)、カンツバキ群(Shishigashira)、ハルサザンカ群(Spring sasanqua)を言います。開花期は、それぞれ、サザンカ群(開花期10月~12月)、カンツバキ群(11月~翌年3月)、ハルサザンカ群(11月~翌年4月)の順に咲きます。
カンツバキ群(Shishigashira)は、サザンカ(sasanqua、学名: Camellia sasanqua)とツバキ(椿、学名: Camellia japonica)の交雑種とそれから作出された品種群です。花は八重咲き~千重咲きで、開花期は11〜3月です。
3つの園芸品種群とカンツバキ群
サザンカはサザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群の主要3群と、その他ータゴトノツキ群とヒメサザンカ群に分けられます。
●第1群-サザンカ品種群
原種のサザンカに近い品種群。花は一重/八重咲き、開花は10~12月。
「稲妻」「磯千鳥」「花自慢」「三頭咲き」、都姿、桜月夜(さくらづくよ、C.sasanqua Sakura-zukuyo)、七福神(しちふくじん、C.sasanqua 'Shichifukujin')、‘丁字車’(ちょうじぐるま,C.sasanqua ‘Choujiguruma’)、 肥後山茶花ー白楽天(肥後サザンカ)、敷島(肥後サザンカ)、銀月(ぎんげつ)、色も香も(いろもかも)、緋の司(ひのつかさ)、残雪(江戸)、しらこばと、シャイニングスター、ベティパトリシア、宵待、昼夜錦、福笑、桃園錦、桜司、皆川昭和錦、春雨錦、ノダミウシロ、紅牡丹(肥後)、桃園、優美、西海、黄葉サザンカ、花かづら、長尾紅牡丹、三国紅など。
●第2群ー カンツバキ品種群(63/64) (江戸サザンカ・肥後サザンカ・カンツバキ群)
サザンカとツバキの交雑種「カンツバキ」を中心に作出された品種群。花は八重/獅子咲き、開花は11月~3月。
獅子頭(ししがしら、C.sasanqua‘Shishigashira’)、富士の峰(ふじのみね、C. sasanqua ‘Fuji-no-mine’)、朝倉(あさくら、Camellia × hiemalis ‘Asakura’)、乙女サザンカ、姫白菊、富士の峰、「曵馬乙女」「群小蝶」「重ね扇」「秋の粧」、皇玉、絞昭和の栄、東錦、エルフィン・ローズ、静海波、シルバー・ダウ、ビートライス・エミリー、秋月、久留米緋の司、など。
●第3群ーハルサザンカ品種群
サザンカとツバキ(主に、藪ツバキ)の自然交配品種。性質は椿に近い。一重/八重/千重咲きとバラエティに富む。開花は12〜4月ともっとも遅い。
宝塚、東牡丹、六歌仙、蜀紅錦、銀竜、古金欄、鎌倉絞(かまくらしぼり、Camellia × vernalis ‘Kamakura-shibori’)、笑顔(えがお、Camellia × vernalis ‘Egao’)、梅の風、朧月夜、など。
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