箱14 稲穂の代役、薄 ポスト ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)は、日本、中国などの東アジア原産でイネ科ススキ属の耐寒性多年草です。日本全国の山野に自生し秋を代表する風物詩とされます。 別名でオバナ(尾花)や、カヤ(萱、茅)とも呼ばれます。 草丈は100〜200 cmです。葉は緑色で、線形、葉縁に歯牙があります。9月~11月に、25〜30cmの花序を伸ばし薄茶色の小穂を付けます。残念ながら、ススキの花粉はアレルギーの原因となります。飛散するシーズンは8月~10月です。 中秋の名月に稲穂の代役で登場 8月の「中秋の名月」では、団子(里芋の代わり)や、果物、酒などとともに、稲穂(まだ時期的に実らない)の代わりにススキの穂が月に供えられます。 ススキは中空の茎の中に神様が宿ると信じられ、また葉縁のギザギザした部分(歯牙)や茎の切り口が鋭いので悪霊や災いなどの魔除けとされました。 花言葉と詳細は、こちらをご参照下さい。 ■関連ページ 箱14 稲穂の代役、薄 箱根湿性花園秋草展 かぎけん花日記2023年10月30日(月曜日)、 ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)、 花日記、 花図鑑 特集 Other Articles若菜摘の季節だね👩🏻🍳万葉集草木シリーズ86.嫁菜花日記のテーマは、万葉集とヨメナです。 万葉集で「ウハギ」の名で詠まれています。 第10巻 1879番歌 作者:不詳 題詞:詠煙 詠われる花:ウハギ=ヨメナ 原文 春日野尓 煙立所見 嬬等四 春野之菟芽子 採而煮良思文 訓読 春日野尓(に) 煙立(つ)所見(見ゆ) 娘子等四(らし) 春野之(の)菟芽子(うはぎ) 採(摘み)而(て)煮良(煮ら)思文(しも) ↓ 春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らしシクラメンシクラメン(Cyclamen、学名:Cyclamen persicum)は、家庭の明るい窓辺に置かれ、秋~翌年春まで長期間咲いているサクラソウ科シクラメン属の球根植物です。 花は長い花柄の先端に単生し、受精すると花柄が螺旋状に巻きます。萼片は5枚で、花冠は5裂し、花弁が上に反り返って咲く様子が篝火(カガリビ)に似ているのでカガリビバナ(篝火花)とも呼ばれます。 花色には桃色や、薄桃色、白、6月6日の誕生花 アヤメ6月6日の誕生花は、アヤメです。 今日はかぎけんが入居しているビルの全館停電で、大変申し訳ありませんが、午前7時半~10時までの間、花図鑑はご覧になれません。 アヤメ アヤメ(文目、綾目、学名:Iris sanguinea)は、日本、朝鮮半島、台湾、中国原産で、アヤメ科アヤメ属の多年草です。花言葉は「希望」です。 サキガケアヤメ サキガケアヤメ(魁文目、魁綾目、学名: Iri四季3 竹煮草じゃないよ🟡タケニグサ 花日記時期の花3は、大型の野草「タケニグサ(Macleaya cordata)」です。畦道だけでなく都会の片隅でも咲いています。 日本等の東アジア原産で、ケシ科タケニグサ属の大型多年草の野草です。本州〜九州の日当たりの良い場所に自生し、町でも畦道でもどこでも生えています。また、森林伐採などの時に逸早く生育するパイオニア植物と知られます。 タケニグサ、花名の由来 漢字は、竹と一緒に似ると竹が柔らかくなお題は6種の植物!? 万葉集草木シリーズ48.ナツメナツメ(棗、学名:Ziziphus jujuba)は、クロウメモドキ科ナツメ属の落葉性小高木です。果実はそのまま生食、あるいは、乾燥させてドライフルーツの”なつめ”として食べたり、菓子に入れたり、薬膳食の材料、ナツメ茶とされます。ナツメの万葉名も「棗」です。 万葉集 第16巻 3834番歌 作者:作者不詳 題詞:作主未詳歌一首 作者、題詞共に不明です。おそらく、宴席で出されたお題に対して作られ花名に「魚名」金魚草と金魚花名に魚(淡水魚)が付く キンギョソウ(金魚草、学名:Antirrhium majus)とは、南欧~北アフリカの地中海沿岸原産で、オオバコ科キンギョソウ属の一年草又は多年草です。別名で、スナップドラゴン(Snapdragon)や、コモン ・スナップドラゴン(Common snapdragon)、"gueule-de-loup(オオカミの口)”、アンテリナム(Antirrhium)と呼ばれます。